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医療・介護のよもやま話

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2008.2.29 金曜日

スワッ!強面の3人組が「見舞金返せ!!・・・??」①

医療・介護のよもやま話 — admin @ 19:26:25

●●突然3人組はやってきた●● 

「ドンドンドン」 (スライド式ドアを叩く音)

「おい、事務長はいるか?」

おやおや・・・大きな声で突然何ですかね?・・・事務長はイルカ?・・・あー違うか、イントネーションと発音が違うんだよねこの人、やれやれ イ・マ・ス・ヨ! 

「カラカラ」 (スライド式ドアを開ける音) 「はい、事務長のNと申しますが・・・」

おいおい、ナニナニ、3人も強面が揃いも揃って・・・

「事務長だな!ちょっと折り入って話があるから顔貸してくれや!!!」

顔貸すのはイヤだけど、話ならお聞きしますけど・・・なんか、無理して怖い顔作ってないかなー、御3人衆!?!?

「ご様子からお伺いしますと、急なご用向きのようですが、お急ぎになられるようでしたら、そちらのお部屋でお伺いいたしますので、今しばらくお待ちいただけますか?今、掛けている電話を切り上げてすぐにお伺いします。」

「どこの部屋だい?ここか?」

「はい、こちらでお待ちください」

「5分以内に戻ってこいよ!!!」

「はい、すぐに・・・」・・・・・・・・・・・・・・・・「カラカラ」(ドア閉めて)「あっS院長、話が中断しましてすみません。何だか強面3人組の急襲をうけまして・・・ハハ・・・応接間使わせていただきますから宜しくお願いします。またあとで、お電話お掛け直ししますので・・・」

「何だか楽しそうだね・・・相変わらずセワシナイ・・・あとで聞かせてください3名様のご用件」

「はい、楽しみにお待ち下さい」 (カチャ=電話切る)

「お待たせしました」

「おー早いじゃないの!ところでこのソファーふかふかで気持ちいいなー!病院儲かってるんだねー!!!」

「あーこのソファーは、ご説明申し上げますと・・・話は長くなりますが・・・」

「手短に頼むわ!こっちは時間がないからな!!!」

「実は、5年程前に長期入院されておられました患者さまがいらっしゃいまして、まあ、こちらで最期をお迎えになられたわけですが・・・それはそれは安らかに眠るように旅立たれました・・・ご家族の方々も、病院にはよくして頂いたとお礼を申されておられました。有難いことです。病院職員冥利に尽きるというものです。・・・」

「おー長い話だなー!結論言ってくれや!!!」 「早くしろよ!!」 「ホントだぜ!」

「あーそれでですね!49日がお済みになられた後、娘さんが私にお電話を下さいまして、故人の家の片付けをしておりましたら、買ったばかりの立派なソファーがあるんですが、病院のどちらかでお使いになられませんか?と聞かれたわけです・・・まあ、入院も長期でしたから、ご家族さまとは何でもお話出来るような関係になってしまう訳ですが・・・一度見せていただいて、お断りしたんですよ・・・あまり高価なものですと病院としても困りますからと・・・まあ高価なものですが、是非お使いくださいのお言葉に甘えて、今こうして応接間で使わせていただいているわけです」

「金持ちの遺産分けというわけか?」

「いえいえ、故人の暖かいお気持ちとご家族さまの感謝の気持ちを頂戴させていただきました」

「やっぱり、金持ちはどこにでもいやがる!!!」                                「ホントだぜ兄貴、嫌味だねー、幸せな家族に見守られて、オレ達とは正反対の境遇だぜ!!」            「アニキ、早いとこ話しようや!」

「あー話が長くなって申し訳ありません。ご用件をお聞きいたします。どうされましたか?」

「おー話な!オレ達は、昨日おたくの病院で逝っちまったIの身元引き受け人というやつだがな・・・要は小学校からのダチってわけよ・・・あいつ身寄りのない寂しい奴だからよ・・・逝っちまう2日前によ、近所の有志から見舞金集めて持ってきてやったわけダ・・・なんとかっていうお金持ちじゃないから皆で小銭集めてよ・・・それで、今日、病院からオレに荷物引取りにこいって電話があったからキタワケダ・・・そしたら見舞金が一円も残ってないじゃないか・・・おかしいだろっ!!・・・3日前に持ってきた見舞金が・・・見舞いに来たときIは歩くこともできなかったんだぜ・・・病院が預かっているに違いないと思って・・・看護師が知らなくても、事務が預かったとか、逝っちまったから病院の金庫かなんかにしまってあるんだろうと思って、返して貰うためにきたんだよ!!!」                                                                                     「兄貴に手間とらせるんじゃねえよ!!早く返しな!!」                        「アニキはこれからIの葬儀も出してやらなきゃいけないんだよ、早くシナ!」

「そうでしたか、私はお預かりしておりませんが、事務の者、ケースワーカーらに聞いてみますが・・・ちなみに、お幾らでしたか?」

「10万円だよ!!!」

また、10万円です、トホホ・・・

以下、●●10万円の行方●● は②に続く


2008.2.28 木曜日

今や看護師は3Kならぬ8K?

医療・介護のよもやま話 — admin @ 22:25:31

ここ5日程、≪盗難されました!!①、②≫ ≪東京地検特捜部の○○と申します①、②、③≫
と私の拙い思い出話?にお付き合い頂きました。
本日は最近マイブームのセンテンス(マイブーム、センテンス・・・今どきこんな言葉使わないか)
もとい、フレーズをご紹介いたします。

タイトルに 「今や看護師は3Kならぬ8K?」 とありますが、最初にこの 「8K」 というフレーズを知ったとき(読んだとき)なんじゃそりゃー!ナニナニ、そんなにたくさん K があるの?
K つだって?と思わず驚き、噴出してしまいました・・・

でもこれ切実です。
3K でもすごいのに 8K ですから・・・

まず、3K とは皆さま当然ご存知と思いますが、一応、ウィキペディアを参照してみますと

≪ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)≫
3K頭文字がラテン文字でKとなる語が3つ続いたもの仕事が「きつい(kitsui)」「汚い(kitanai)」「危険(kiken)」の意。後述。
IT業界において、ブルーカラーの3Kをもじり、作られた「新3K」 トイレが「汚い」「暗い」「臭い」の意・・・(以下略)

となっております。
 今回IT業界には一歩引いていただきまして、「きつい」「汚い」「危険」の3Kにを基本にさせていただきます・・・
≪東京地検特捜部の○○と申します!!②≫の中でM師長が
「まさか私のこと浅田次郎の書いた『血まみれのマリア』のマリアと同じくらい・・・」と言っておりますが・・・

そうなんですこの8Kというフレーズは 浅田次郎著 光文社文庫 ≪長編悪漢小説 きんぴか② 血まみれのマリア≫ に出てまいります。まずは巻末の紹介文から

『ピスケンが恋をした。お相手は「血まみれのマリア」こと安部マリア。
泣く子も黙る救急救命センターの看護師で、今まさに息絶えんとする重態患者を救うこと数知れず、の奇跡を呼ぶ女だ。
あまりに意外な組み合わせに、驚きのあまり絶句する軍曹とヒデさん。
一途で不器用なピスケンは、マリアのもとに通いつめるが・・・・・・。
悪漢小説の金字塔、佳境の第2幕!』

きんぴかは全3巻です(続編が読みたーい、熱望!)。
第2巻で阿部マリアは副主人公?としてピリリと辛味の効いたスパイスとして、いやメインキャストとして登場します。
その存在感たるや主人公の3人ピスケン、軍曹、ヒデさんよりも濃い、濃い、濃いんです。
それではお待ちかねのフレーズ8Kのご紹介です。141Pから抜粋

『ストッキングを抜き取ろうとして、ふと足元から見上げたマリアの、彫像のような美しさにピスケンは息を呑んだ。
化粧気のない、疲れ果てた四十女の裸体には違いない。
しかし台所の隅に置かれた石膏のマリア像が、ふいに立ち上がったような気高さに、ピスケンは目をしばたたいた。
「おめえ・・・・・・いったいナニやってきたんだ」マリアはピスケンの顔に手を乗せて体を支えた。                                        「仕事。私の仕事。キツくて、キタナくって、キケンな、私の仕事ー」
「なんでえ。それじゃまるで長距離トラックの運転手みてえじゃねえか。3Kとかいう」
「3K? そんなにマトモじゃないわ。ケッコンデキナイ。コドモウメナイ。キュウリョウヤスイ。クスリヅケ。キュウカナシ。合わせて8Kの仕事。
おまけに終点のない仕事よ」』

泣けます!このフレーズ・・・・・
少々大袈裟だけど、これに近いものはありますよね・・・・・
医師、看護部の皆さん本当に、本当に、本当にご苦労さまです。

ちなみにこの安部マリアさま(多分、アーベーマリーアー(歌)のアベマリアで浅田氏の得意の洒落でしょうが・・・)は、浅田文学のいたるところに登場します。
例えば映画化された≪プリズンホテル3冬≫などにも・・・

なかなか時間がなくて本が読めない医療従事者の方々も、浅田氏の長編悪漢小説ならぬ痛快爆笑小説ならきっと日々の疲れも忘れ、ギャハハと大笑いして明日の仕事の活力となることでしょう。
オ・ス・ス・メです。でもあまり熱中して寝坊しないでください。お願いします。

浅田次郎氏、光文社文庫さま勝手に引用させていただきました。本のご紹介と思いお許しください・・・・

=完=


2008.2.27 水曜日

東京地検特捜部の○○と申します!!③

医療・介護のよもやま話 — admin @ 19:45:07

●●看護部長の提言●●

「トントン」

「事務長のNです。入っても宜しいですか?」

「事務長お待ち申し上げておりました。どうぞお入り下さい」

(キッー パタン)

「あらあら、ご機嫌麗しゅうございますか
?何かまた看護部がご迷惑をお掛けしていますようで、いつもいつもご苦労さまです。
お話はM師長から聞いておりますことよ!
なんでしょうかねー昔前の病院ならいざ知らず、最近またこのようなお話が多いこと、これではお互い疑心暗鬼になって落ち着いて看護も出来ませんこと・・・
患者さまとも職員間も信頼あっての看護なのに・・・」

「仰せのとおりでありますが・・・」  少し責められてるかな?

「でも、事務長職は嫌な役目ね・・・
ワタクシなんか人を疑ることできませんから・・・
職員のことももしかして?なんて思わないといけないなんてお寂しい限りですわ・・・
ところで、看護職員の容疑は事務長の中ではお晴れになりました?」

「まあ、なんと言いましょうか・・・
看護職員を疑るわけではないですが・・・
今回のXさん、お母様、フィアンセと名乗るZさん。まあ明らかにウソを付いているようにも思えないし・・・
多少引っかかるところはありますけれど・・・脅すわけでもなく・・・
どちらかと言うと善意の犠牲者のような感じもしますし・・・
初めから疑ってかかるわけにもいかなくて・・・
御大看護部長さまのお知恵を拝借にまいったわけです」

「まあ、それは嬉しいこと・・・
いつもならサッサとクレーム処理して、終わりましたーなんて言っておられる事務長が・・・
めずらしいこと・・・きっとお疲れなんだわ」

「いつ精神の病に倒れるかと・・・その時は皆さんに優しく看護して頂きます」

「ハイハイ、私とM師長が付きっ切りで看護いたしますわ  ホホホ 」

トホホ・・・・・・・・・・

「あら、ワタクシとM師長よりCとEの方がおよろしいこと?看護力では私達の方が上ですけど」                     もーM師長め余分なことまでお伝えしたな!

「まあ冗談はさておいて、事務長、最近看護協会の集まりでも患者さまのクレームのこと話題にでますのよ・・・
看護や医療のことなら分かるんですけど・・・
医師や看護師の接遇のことや、病院の設備にまでクレームが上がるんですって、もっとすごいのは集団でも個人でもいろいろな圧力を掛けてくるらしいの・・・
TVや新聞や政治家とか・・・
本当かウソかも分からないのにまずはお話伺いたいと来るからその対応だけで大変ですって・・・
最近の流行なのかしらモンスターペイシェント・・・
嫌な世の中だこと、信頼関係が成り立たないなんてワタクシには信じられません」

「まあ、看護部長の仰るとおり今回の件が当てはまるかは分かりませんが、私の担当する案件では確かにモンスターペイシェントと呼べる方多いですよ。
ただ、モンスターペイシェントと呼ばれる方々は無理難題、言いがかりに難癖が多いですから意外と簡単に対応出来ますけど」 

 「そうそう事務長、今回の件でXさんのフィアンセというZさんのことはお調べになられましたの?」

「そうなんですよね、引っかかるのはZさんなんですね・・・
東京地検特捜部ですから・・・本当なのかなー」

「あら、一度、東京地検にお問い合わせしてみたらよろしいんじゃありません?」

「GOOD IDEAですね・・・
さすが御大看護部長さま・・・
最近の官公庁は問い合わせに対して丁寧な応対しているから、在籍ぐらいは教えていただけるかも・・・
看護部長少しパソコンお貸しいただけますか?」

「ハイどうぞ、それとお電話もお使いください」

東京地検特捜部と入力して・・・
Enter・・・一杯あるなー・・・HPは何処だ?
あった・・・なになに東京地方検察庁と・・・部署もいっぱいあるなー・・・
代表電話番号は03-○○○○-××××と・・・
さて当たって砕けろ、在籍だけでも教えてくれたらラッキー・・・

プルプル・・プルプル・カチャ

「東京地方検察庁でございます」

「お忙しいところ申し訳ありません。
私大阪で△△病院の事務長をさせていただいておりますNと申します。
実は入院中の患者さまのご親族の方で東京地検特捜部にお勤めだと言われるZさんという方がおられまして、手前どもと少々意見の相違がございまして・・・
まあなんといいましょうか・・・在籍確認だけでもさせて頂ければと思っておりますが」

「はい、かしこまりました。特別捜査本部におつなぎしますので、このままお待ちください」

「特別捜査本部です」

「お忙しいところ申し訳ありません」

「ご用向きは何でしょうか?」

「はい、実は、私大阪で△△病院の事務長をさせていただいておりますNと申します。
(以下同じ・・・・・・在籍確認だけでもさせて頂ければと思っております)」

「わかりました。お名前教えて頂けますか?」

「Zです」

「特捜本部にはおりませんね・・・
お待ち下さい・・・
東京地検にもそのような氏名の職員はおりませんが・・・
意見の相違と言われましたが・・・何がありましたか?」

「はい、実は入院されている方の貴重品がなくなったので調べて欲しいと言われました。
名刺を拝見しましたら東京地検特捜部の検事Zとなっておりましたもので・・・」

「ハハハよくあるんですよ、こういう問い合わせ・・・
ハハハ・・・名刺の肩書きで東京地検特捜部なんてのはありえませんし、心配しなくてもそんな氏名の職員おりませんから・・・
なんなら捕まえて連れてきてください・・・
それにしても事務長という仕事も大変ですね・・・まあ適当にあしらっておいてください。
警察に盗難の件は相談させていただきましたでもいいと思いますよハハハ多分逃げて帰ると思います。
また何かありましたらご連絡ください。私東京地検特捜本部の検事をしておりますKと申します」

「ありがとうございます。これで心置きなくモンスターペイシェント退治させていただきます」

「東京地検特捜本部に代わって宜しくお願いします」

「失礼いたします」

「ほら事務長、一件落着でしょ・・・
あとはいつものように得意の当たり障りはないけれど相手にだけバレタかと思わせるお言葉で退散させてあげてください・・・
ご苦労さま」

さすが御大看護部長、これであとはZさんを納得させてあげますか・・・
知ってますよ~東京地検特捜部って・・・

午後、Xさんの退院時間に合わせてZさん登場しましたが、職員に疑わしいところは見受けられず、盗難の被害届けを警察に出していただくのが最善の方法であることを平身低頭お願い申し上げ、いつもお世話になっている刑事さんに簡単に相談はしてあるので、連絡したらすぐ来てくれることになっていること重ねて申し上げましたら、じゃあ僕の方から病院に迷惑がかからないよう警察に連絡すると言われ、Xさんの肩を抱きながら「お世話になりました」と頭を下げてお帰りになられました。
あっぱれ詐欺師、最後までカッコイイ・・・

=完=


2008.2.26 火曜日

東京地検特捜部の○○と申します!!②

医療・介護のよもやま話 — admin @ 18:14:13

●●院内調査●●

「プルプル」

(かちゃ)

「事務長おはようございます。5F病棟師長のMでございます。昨晩はご苦労さまでした。お言いつけどおり、昨日の当直明け、ならびに日勤にあたった救急外来看護師、病棟看護師、助手全てに連絡を取りまして、私が事務長さまに成り代わりまして事情聴取させていただきました。私の思うところの意見を述べさせて頂いて宜しいでしょうか?」

「はい、5F師長Mさま、そんなに硬い言い方なさらずに・・・ご意見頂戴させていただきます」  あーこの言い方する時は何かお気に障っていらっしゃるんだよな・・・はあ~

「まずご報告の前に一つだけ言わせて頂きます。昨晩お電話で患者さまの言い分にも一理あるから慎重に職員に確認するようにとおっしゃておられましたけれど・・・われわれ看護部をもしかして疑っておられるわけではないでしょうね・・・如何ですか・・・」

「はい、決してそんなことはありません・・・本当です・・・精錬潔癖を絵に描いたような・・・イヤイヤ3Kなんて糞食らえ、3Kならぬ今や8Kに達しても根をあげることさえ忘れてしまった貴方さまが率いる我が病院のエース病棟でそのようなことをする職員がいるなんて・・・・あーーー考えるだけで恐ろしい」

「なんだか、褒められているような・・・馬鹿にされているような・・・」                 そんな気持ちはありませんよー リラックス リラーックス

「それではご意見拝聴させていただきますが・・・」

「昨晩連絡を頂いたあと、すぐさま看護部長にも報告させて頂きました・・・看護部長は事務長が慎重に対応しろと言われるなら、そうしましょと言われました。 さすが看護部長  それで、盗難のお申し出があったことは伏せて、患者さまの精神的な状態が予想以上に悪いので、何か思い当たることがないかということにして搬送直後から、病棟に入院するまでの経過を聞きました。搬送直後のことは病名からご想像のとおり、ハアハアハアの状態で、落ち着いてから少し時間をおいたら、ちょうど、勤務交代の時間と入院時間が重なってしまいまして、バタバタしていたのは事実です。問題の時計ですが、若い女性の割にはズシリと重いコテコテと装飾品がついたものだったと担当看護師は言っておりましたが、あまりじろじろ品定めをすることも出来ないので、病衣に着替えさせて、時計を外して、ポケットに入れますよと、ご本人の目の前で入れたということです。その時はお付き添いのお母様もご一緒だったと言っておりました。もちろんルーチンどおりの入院説明は外来当直ナースがしておりますし、カルテのチェック欄を事務長もご確認していただいたと思います。身の回りのものはビニール袋に畳んで入れて、ストレッチャーの下に置いたと同時に、幸いにも勤務交代の時間が重なったおりましたので、病棟の日勤看護師とともに病室に移動させたと言っておりました。お部屋に着いてからはベッドにご自分でお移りになられ、荷物はお母様がビニール袋ごとお受け取りになったということです」

「そうですか、それで昨日の救急外来当直明けはCさんで、移動を手伝った日勤者は誰でした?」

「病棟はEです」

「おーーーそうですか・・・二人とも我が病院の誇る若手のホープ・・・揃いも揃って男性患者人気№1と№2ですか・・・患者さまが男性だったらその場で別の病気になったかも・・・恋の病・・・」

「事務長さん!それとこれは関係ありません」

「はい!!!申し訳ありません」  シマッタ・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 

「病棟で言われてますよ・・・あの娘たちが入職してから、病棟で事務長さんから声掛けてもらう回数が減ったって、中堅職員がボヤイテましたわ・・・そういえば、私もこの頃お話していませんこと・・・ホホホ・・・事務長さんたらエコヒイキか・し・ら・・・それでも彼女たちのおかげで看護部の無実を信用して頂ければこんな嬉しいことはありませんわ・・・ホホホ」

「何をおっしゃるM師長、この病院は看護部長を始めとしてM師長、A師長、その他師長とベテラン看護師、中堅看護師がいてこそ成り立っているんです。彼女らはまだまだ見習い状態、ワーキャー言っているうちは一人前の看護師ではありませんから・・・彼女らもそのことをよーく理解しているからこそ、一生懸命日々勉強しているわけです・・・それをフォローするのも私の仕事・・・院内ですれ違えば頑張ってるねー、患者さまがありがとうって言ってたよ位は当然言わせて頂きます」

「あら?私も言って頂きたいわ。師長頑張ってるねーのヒ・ト・コ・ト・・・私もか弱い女性ですから・・・まさか私のこと浅田次郎の書いた『血まみれのマリア』のマリアと同じ位凄い看護師とお思いじゃないですよね・・・」

「はい、失礼いたしました・・・すみません・・・本題に戻りますけど・・・状況的には何ら不備はありませんね・・・ところで時計をポケットに入れたとき、ポケットの中にお金入っていたかどうか気がつかなかったかな?」

「ハイ、それとなく聞いてみましたが、ワンピースの結構深いポケットだったようで、上からスルットいうかんじで入れたようです」

「さすがM師長、私の聞きたいことは全て聞いてくれる、ブラーボー!マーベラス!GOOD JOB!」

「私はワンなんていいませんからね・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分かりました、大体状況は掴めました。あとは看護部長と相談して先方と話しをしていきますが、ちなみにXさんの状態はどうですか?」

「相変わらず、何も話さず、朝食も牛乳飲まれただけのようですが、今日午後昼食後に退院の予定です」

「そうですか、わかりました。M師長ご苦労様でした。助かりました。職員に話しを聞くのは現段階では止めておきます。また何かありましたら連絡入れさせていただきます」

「何もなくてもご連絡いつでもお待ちしていますわ!事・務・長」

「失礼しまーーーーーす!!!!!」

さて看護部長と状況把握と、意見交換して今後の対応を立てなきゃいけないな・・・10万円は何処にいったのかな?本当に10万円持ってたのかな?うーん・・・・・

以下 ●●看護部長の提言●● は③に続く


2008.2.25 月曜日

東京地検特捜部の○○と申します!!①

医療・介護のよもやま話 — admin @ 20:40:11

●●21:00そろそろ帰ろうかなと帰り支度を始めたら・・・●● 

「プルプル」

(カチャ)

「5階内科病棟のBですが、昨日入院されたXさんのお母様が事務長にお話があると言っておられますが、どういたしましょうか?」

「用件は何かな?」

「多分、用件を言わないところをみると・・・事務長の大好きなお話かなと思います」

「ホー それはそれは有難うございます。で、お母様お一人かな?」

「いえ、それが・・・ご本人と先程お見舞いに来られた30代の男性で・・・計3名です」

「ハイハイ分かりました。とりあえず今手が離せないからお部屋でお待ちいただくようにお伝えしてください30分後にお会いしますと、お伝えシ・テ・ネ」

「はい、それとカルテの用意ですね」

「GOOD JOB」

「ワン・・・もうワンコじゃありませんから・・・お待ちし・て・い・ま・す」

●●ナースステーションにて●●

「Xさんの入院日と病名、病状、キーパーソン教えて下さい」

「はい、Xさん28才、女性、今朝6:00に救急搬送で入院、入院時は過喚起症候群で、その後一旦落ち着かれましたが、付き添いのお母様の強いご要望で経過観察を兼ねてご入院されました。お部屋は501号室の個室です。お母様がお付き添いになられてます」

「ふーん、もう退院出来るんじゃないの?」

「そうですね、でもご家族の強いご要望もあるし、精神的に不安定だから今日一泊して頂いて、Drは明日退院指示だすと言っておられました」

「そうなの・・・入院するにしても病院が違うんじゃない?
ご家族の要望ですか・・・それで、キーパーソンはお母様?」

「そうですね・・・?」

「先程こられた男の方はご兄弟?」

「わかりません・・・」

「まあいいや、じゃあ・・・もう消灯時間過ぎてるね・・・
個室とはいえ女性だしどこでお話しようかな・・・師長はもういないし・・・今日救急外来は忙しそう?」

「先程まで混み合ってましたが一段落したと、外来当直ナースは言ってました」

「そうか、じゃあ救急外来の受付まで、3名さま呼んできてください」

「救急外来でいいんですか?」

「だって用件も言わないんじゃ、いい話とも思えないし・・・
人気のないところでブスッとされたら助けも呼べないからな~・・・それとも君一緒に話聞く?」

「ハイ、ご遠慮させていただきます。・・・・すぐお連れします」

●●救急外来の片隅のソファーにて●●

「事務長、Xさまとご家族さまお連れしました」

「ハジメマシテ、私事務長のNです。Xさんオカゲンはいかがですか?」

母 「なんか朝からずーとこの調子でふさぎ込んでおります」 

男 「はじめまして、私XのフィアンセのZと申します。あーーー失礼お名詞お渡ししますね」                            フィアンセとはまたまた粋な言い方

男 「今日たまたま出張で大阪に来てまして、Xの母上から  
母上(ははうえ)ってそんな呼び方、一休さんのエンディングテーマ以来聞いたことないぞ・・・母上さまーお元気ですかーっと
今朝Xが入院したと連絡があって飛んできたんです。普段は東京で働いてまして、出張で大阪に来ていたのもホント神様が僕達2人を見守ってくれてるんだなーって思います。そう思いませんか?
そうなの!ごちそうさま!
あーそうそう名詞渡さなきゃ・・・はい、私、東京地検特捜部の検事をしておりますZと申します

「それは、ご苦労様です。で、お母様ご用件はなんでしょうか?」 

男 「あーすみません。N事務長お呼び立てしましたのは私なんです。あーそれと私極秘の仕事で大阪来てますもので名詞はお返し頂けますか?何しろ極秘の仕事なもので・・・」  んんん

「そうですか・・・それではメモだけしてお返しします」

男 「出来ればメモも差し控え下さい。何しろ極秘任務ですので」
だったら名のらなけらばいいのに・・・別に身分どうでもいいのに・・・怪しい・・・メモメモ

「すみません私物覚えが悪くて名前だけ書き留めさせてもらいます」 (サラサラ・・全部写す)

男 「それで事務長さん、お話というのは実はお母上ではなく、私からなんですが・・・
実は入院したときXは洋服の・・・ワンピースの横に付いているポケットの中に1万円札を10枚入れていたというんです。
救急搬送されて入院することになって、救急外来で看護師さんに着替えさせられて、ストレッチャーっていうんですかその下の荷物置きに洋服をビニールに入れて置いてもらったそうなんですが、僕が見舞いに来て個室だからといって病院は経験上盗難が多いから貴重品預かってあげるから出しなさいと言ったら・・・ナインデス・・・
僕はXに本当にポケットに入れたのかと聞きましたし、お母上も何かの勘違いじゃないのと言っているんですが・・・
Xは責任感じてこのとおりですし・・・
お母上は病院にお世話になっているのに・・・
無理やりお願いして入院させていただいたのに、病院の職員を疑るようなことは言えないと・・・
僕も同感です。病院に勤める方々、弱い人間の見方にこそなれ、ものを盗むような卑劣な行為はするはずがないと・・・
それで、お母上が僕と入れ代わりにご自宅に戻られて、昨日預金を下ろしたとXがいうので確認したら本当に10万円預金から下ろしているんです。
それだけじゃないんです・・・腕時計もないんです。
看護師さんが外してくれて、お金の入っているポケットに入れてくれたというんですが・・・
Ⅹの勘違いだと思って、よく思い出してごらんと言ったんですけど・・・
どうしたらいいでしょうか事務長さん?
Xのこと疑ったからXはこのとおりの調子ですし・・・
別に職員の方疑っているわけではありませんから・・・
このままだとⅩも自分のいうことを信用しない私達を許してくれそうもありませんし、それじゃあ・・・
こうしていても埒が明かないですね・・・
僕、明日は午後からお休みが取れそうですから、明日のお昼過ぎにまいりますから、調査だけお願いできないですか?」

「わかりました。当事者を含め院内で状況確認をして明日お返事いたします。
Xさん嫌な思いさせてゴメンナサイね、今日はお休みになってください。」

母 「Xちゃん疑ってゴメンネ・・・事務長さんもこう言ってくれてるから、今日はお部屋に戻っておやすみしましょ」

男 「それでは事務長さんよろしくお願いします。
私は宿泊所に戻って仕事を片付けます。
明日の午後またお話を聞きにまいりますので調査の方宜しくお願いします。
それと私が大阪にいることが警察に分かるとまずいんで、内密にご調査宜しくお願いします」

でも、Zはよくしゃべる。東京地検の検事という割には軽いけどあんな人いるのかな?
ワイシャツも少々クタビレテいるし・・・
3人とも職員疑っているけど・・・
職員がお金を?腕時計を?まさかね・・・
でも話のツジツマは合ってるなー・・・
名刺返せって・・・極秘の仕事、極秘任務って・・・
まあ明日朝から確認しよう・・・
まずは、今日の当直明けと日勤者だけ書き出して、明日午前中に電話連絡入れること師長に伝えてもらおう・・・
やれやれ・・・あー、この病棟M師長だ

以下 ●●院内調査●● は②へ続く


2008.2.24 日曜日

盗難されました!!②

医療・介護のよもやま話 — admin @ 13:27:51

相談室にて

(ガラガラ)

「Tさんにご足労いただきました」

「TさんA師長から報告は受けました。私事務長のNです。
病室からご足労いただきましてすみません。他の患者さまの手前こちらのほうがいいと思いまして・・・
ところでお体の調子はいかがですか?交通事故でしたか?後遺症とかないようにしっかり検査してくださいね・・・」

「オウ、腰が痛くてたまらないんだよ!
早いとこ治して仕事に戻んないとクビだよ、クビ!
それなのに金まで盗られて、こういうのを踏んだり蹴ったりって言うんだな。違うか?」

「盗難の報告は受けましたが・・・
A師長の聞き間違い、報告違いがあるといけないので再度お話お聞かせ願えますか」

Tさん小太りのお腹を突き出し、さらに胸をそらせて足を組む
(コシいたくないのかなー)

「さっき、A師長に話したとおりだよ・・・
メンドクセーナー!お金が無くなったのお・金・が!」

「申し訳ありませんが、事が事だけに・・・
盗難ですから・・・再度お話頂ければと・・・お願いします」

「オウ、だから、盗られたのお金が!・・・
買い物行って帰ってきて、用を足しにトイレ行くときちょいとベッドの横の台の上に置いといたら盗られたの・・・お・金・が!」

「そうですか、それでお財布ごと盗難されたのですか?」

「中身だけ盗られたんだよ!」

「現金とカードとかもですか?」

「現金10万円盗られたんだよ!」

10万円も盗られたんですか?・・・そんなに大金お持ちだったんですか・・・」

「大金だから騒いでるんだろ!」

「A師長!ちゃんと入院時に貴重品のご説明させていただいたんでしょうね!」
(怒ったフリ)

「ハイ 一応は・・・」

「一応とはなんですか、きちんと説明して貰わないと困ります・・・
あー、すみません内輪の話で申し訳ありません。
貴重品のお話一応説明はお聞き頂けましたか?」

「オウ、聞いたけどな・・・盗られたものはしょうがないだろ!・・・
昨日嫁が入院費これで足りるかなと言って持ってきたんだからしょうがないだろ!」

ありゃりゃ交通事故で加害者の保険会社が一括払いだったから・・・
入院費いらないけれど・・・それに昨日の面会簿に奥さんの名前なかったけど・・・

「分かりました。それで現金は、盗難にあう前お幾ら程お財布に入っておられましたか?」

「オウ、10万とチョットだ」

「チョットはどのくらいですか?よかったら教えて頂けませんか?」

「オウ、だからチョットはチョットだ!そんなのいちいち覚えてるかよ!
オマエだって自分の財布の中身、何千何百何十何円まで覚えてるか!」

「イエ 大体で結構ですから教えていただけませんか?」

「オウ、だからチョットでチョットは覚えてねーよ!!!」

買い物行ったあとなら多少は覚えていませんか~

「わかりました。それならば小用ですから5分位の間にお財布から現金10万円盗られたわけですね。
ちなみに1万円札10枚でしたか?」

「オウオウ、当たり前だろ!千円札で10万円持ってるわけないだろ!」

「そうですか。分かりました。ちなみに今お財布はお持ちですか?」

「オウ、持ってるよ」

「もしよろしければ、見せて頂けませんか?」

「オウ、何で見せなきゃいけないんだ!オッオウ!」

「そうですね・・・
それで同室の方から聞くところでは、今日は面会にどなたも来られてなくて病室の出入りは当院の職員のみのようなんです。
もちろん、他の方が病室に入ってないということの絶対的な決め手にはなりませんが、お時間いただけましたら、廊下にある防犯カメラで確認させていただきますが・・・」

「オ・・・オウ、そうか、カメラもあるのか?・・・・だ・だから・・・・だったらオマエの所の職員が怪しいんじゃない?」

「カメラもあるのか」じゃなくて「カメラがあるのか」・・・ホッ・・・でしょ

「そうは思いたくありませんが、その可能性もあると思います。
そうなると私自身も困りますねー、オ・オ・ゴ・トですねこの件は・・・」

「オウ、そうだろー
オオゴトになるなこれは、職員に泥棒が居たとなれば・・・
新聞にでも載ったら病院の信用問題だよなーーー!
ここは俺も大人にならなくちゃいけないかな~穏便にすます方がお互い得だな・・・
それじゃあな・・・オマエん所で金出してくれたら・・・
まあ考えてやってもいいけどな!」

キタキタ・・・そうキタか 

「そうですか・・・・・こちらがお金を立て替えてお返しすれば穏便にすむわけですね・・・」

なんで立て替えるのかな?誰の立て替え?ハハハ

「オウ、そうしようや、そうしてくれたら俺も今日あったことは全て忘れて一切なかったことにするよ!
これで決着だな!」

「ん~~~・・・すみません、私のお願い聞いてくれませんか?」

「オウ、何だよ黙っててやるから、心配するな!!!」

「いえそうではなくて、お金でTさんの嫌な気持ちが晴れればそれに越したことはありませんが・・・
当院職員の中に泥棒がいたとなれば、これは大問題です。
お恥ずかしい話で、盗難に遭われたTさんに甘えるわけではないのですが、この際はっきりと泥棒を捕まえることにします。
例え新聞に載ってもかまいません。A師長いいですよね?
皆警察の取調べ受けるかもしれないけど、この際はっきりしよう。犯人見つけよう。
今後の為にもそうしよう・・・Tさんお願いします。警察に盗難届け出してください。
犯人捜すのお手伝いください。私も腹を括りました。防犯カメラのテープもこれから回収します。お願いします」

「オ・・・オ・・・オウ、いいのか!新聞に病院名載ったりしてもいいのか?」

「はい、しょうがありません。それよりも身内に泥棒がいることの方が嫌です。師長いいですか?」

「ハイ、私からもお願いします」

「オ・・・オ・・・オ・・・オウ・・・
本当にそうするのかよ・・・
いいのか、いいんだな?・・・」

(ペコリ)頭を下げて

「お手数かけて申し訳ありませんが、Tさんを男と見込んで、この病院をいい病院にするためにお力お貸しください。
よろしくお願いします。」

「私からもお願いします」

「オ・・オウ、そこまでお願いされたらそうするしかないな・・・
悪い奴早く見つけて、皆でいい病院にしようや・・・
でも、本当にいいんだな?」

「はい」「ハイ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

次の日Tさんは退院されましたが、A師長には、胸をそりアゴは少し上げ気味で

「オウ、世話になったな!警察はこれから行ってくるからな、後は頼んだぜ!」

と言い残し、肩で風を切り颯爽と(いやササット)お帰りになられたそうです。

その後、Tさんからも警察からも連絡はありません。A師長ご苦労さま。

=完=


2008.2.23 土曜日

盗難されました!!①

医療・介護のよもやま話 — admin @ 12:58:06

「プルプル」

(カチャ)

「師長のAですが305号室のTさんが盗難されました(慌)」

「Tさんが盗難されたということは、Tさんが盗まれた(ん・・・)Tさん居なくなったの?誘拐?」

「違います(怒)Tさんがお金がなくなった、盗られたとナースステーションで大騒ぎしてるんです」

「そうなの(冷静) それで詳細については聞いてくれた?何時何処で誰に盗られたか(笑)」

「えーーー何時何処で誰にって・・・もうそれじゃ解決じゃないですか(笑)」

「そうだね(クスクス) とりあえずTさん落ち着けて、部屋に戻して、30分したらお話聞きにお伺いしますとお伝えして下~さ~い」

「分かりました(笑) 何とか落ち着けて、部屋に戻します。(小声で)Tさんの声聞こえます?」

「聞こえる、聞こえる。騒音規制に違反するぐらいのボリュームだね。それと部屋に戻したら連絡してくれますか、あと外来・入院カルテの用意お願いします」

「ハイ、頑張って一旦部屋に戻ってもらいます」

(カチャ)

10分後部屋に戻ったと連絡入り、ナースステーションにて

「それじゃ、Tさんの入院日と病名と今の病状教えて!」

「3日前の○月○日22:00交通事故で受傷し救急搬送、腰部打撲です」

「それだけ?」

「ハイ・・・レントゲン等では特に所見ありません」

「元気なの?」

「大きな声だせますから・・・ご本人は腰が痛い腰が痛いと言ってますから経過観察中です。明日にはDr.から退院の指示出ると思います」

「なるほど・・・家族構成は?」

「お若い・・・奥様と思われる方が入院した日に来られてましたが・・・深夜の交通事故による救急搬送でしたので、家族の方とはあまりお話出来てません」

「加害者の方はどう?」

「医事課からの連絡では、保険会社から連絡入っているようです」

「43才 男性 交通事故で入院 腰部打撲 入院費は問題なし お元気であるということ?」

「ハイ」

「入院時に貴重品についてキチンとご説明しました?」

「ハイ、入院当日にはカルテの説明したかというチェック欄にチェック入っておりますし、翌朝私が、再度ご本人に多額のお金や貴重品があればお預かりしますとお伝えしております」

「完璧だ。サ・ス・ガ それで何て言ってた?どうして盗られたの オ・カ・ネ」

「昼食後に売店に買い物に行って帰ってきて・・・床頭台の上にオサイフ置いてトイレに行っている間に中身だけ無くなっていたと・・・」

「中身だけねー、で お幾ら?」

10万円

「同室の患者さんはどう?」

「一人は70才の男性で大腿骨頸部骨折の術後3週目、もう一人は53才の男性で大腿骨骨折の術後2週目ですから、あまり機敏に(笑)お動きにはなれません」

「ナ・ル・ホ・ド・・・二人に部屋の出入りの事聞いた?」

「ハイ、今日はお見舞いもなく、看護師、助手しか出入りしていないそうです」

「Tさんのベッドは?」

「4人部屋の右の窓側です」

「了解・・・これで犯人は、ほぼ職員に絞られたわけだ(笑)・・・師長もしもの時には差し入れはさせていただくから・・・」

「勘弁してください・・・もうっ」

「それじゃあ、同室の方いるから、相談室でお話しましょう。師長もご一緒にオ・ネ・ガ・イします」

「ハイハイ、所要時間は何分程のご予定ですか?」

「30分以内に終了予定かな」

「では、ご一緒させていただきます・・・・」

以下 相談室にて は「盗難されました!!②」へ続く


2008.2.19 火曜日

モンスターP

医療・介護のよもやま話 — admin @ 15:45:07

●●ブログを始めるにあたって●● 

今、巷では、モンスター○○○などという造語がハビコッテおります・・・ 
モンスターParent
モンスターPatient等等(何故かみんなPで始まる)
これからも負の連鎖を繰り返し、彼らは増殖していくでしょうか?

無理やりPではじめるなら
飛行機内で暴れる方々はモンスターPassengerとか・・・

モンスターPeople(Person)が多い世の中
何時何処でその恐怖を味わうのか戦々恐々とするのではなく
何時何処でその微笑ましい? 「言いがかり、いちゃもん、ナンクセ」 
を付けて貰えるかと楽しみにする位でないと、仕事は出来ませんね・・・

でも、他人の負のパワーを受け続けると本当に疲れます・・・
素人ランナーが42.195kmフルマラソンを走り終えた直後と同じくらい身体は疲労し
偏差値57の受験生が、東大理三の数学の過去問題に取組み回答解説を読み終えて
なんとか解説の言葉の意味だけをぼんやりと理解出来たときと同じくらい頭がフニャとなります。

さて私のモンスターPatient経験をこれから数回に分けて報告したいと思います。
泣いたり、笑ったり、頷いたりしながら読んで頂ければ幸いです。
同じような経験を現在されている方の解決方法・・・
今後同じような経験をしたときの解決方法の手がかり、手助け、アドバイスになれば、
尚、嬉しく思います。


医療・介護従事者に捧ぐ!!

医療・介護のよもやま話 — admin @ 15:39:52

このブログはフィクション?です。
登場する人物、団体等は全て架空?であることお許しください。

今、世の中は、何でも個人情報保護を盾に情報非開示の時代ですから・・・

もちろん、第三者や他者の批判、批評、誹謗はナンセンス・・・
そんな内容には決してならぬよう、心配りをしながら始めさせて頂きます。

どうぞ私のブログに対してもやさしい気持ちと、大きな心、そして猜疑心を持たないで、温かくお見守りください。
宜しくお願いします。

それでは、はじまりはじまり!