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医療・介護のよもやま話

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2008.6.11 水曜日

通り魔 ②

●●痛ましい女児●●

サイレンとともにパトカーに先導されて救急車が到着しました。その後も覆面パトカーが2台到着しましたから・・・救急隊員3名+制服警官2名+刑事4名+患者さま1名、計10名さまの大所帯での来院です!

居合わせた患者さまたちが何事かとざわめく中、患者さまは取りあえず救急搬送入口より無事救急処置室に搬入できたようです!

その後、女児のご両親も駆け付けられました!

取りあえず、外来を落ちつけようと出て行くと・・・顔見知りの患者さまから 「どうしたの?・・・なんだ?・・・事件か?」 などと雀たちがちゅんちゅんと寄ってくる始末・・・そうこうしていると・・・

「N事務長!」

と呼ばれる方に振り返ると、顔見しりの刑事さんが・・・

「すごい、人数ですね・・・」

「ちょっと多かったかな?」

「そうですね、もしよろしかったら会議室使ってください!」

「そうだね、診察時間はすることないから、そうさせて頂くよ!」

まずは、警察ご一行さまを隔離成功!・・・すると今度は医事課が飛んできます!

「N事務長、テレビ局が数社来て、取材させてくれと言っています!」

外を見ると3台ばかり、大きな取材車が停まっています!報道クルーはすでにテレビカメラを肩に担ぎライトで病院を照らしはじめています!

「取材の代表者はどなたですか?」

「あちらの男性だと思います!」

「わかりました!行きましょう!」

「○○テレビの××ですが、被害者の状態を教えて頂けますか?」

「今、治療中ですし、患者さまは未成年の方ですのでもう少しお静かにお願いできませんか?」

「カメラ回させていただいてもいいですか?」

「申し訳ありませんが、院内の撮影は許可出来ません!」

「そこを何とかなりませんか?」

「他の患者さまもおいでになりますから!」

とか、なんとか言い繕い取材陣は病院の外に追い出しました・・・さて、女児の状況はどうでしょうか?

救急処置室に入っていくと、女児のご両親に担当医師が話をしています!ストレッチャーの上には女児が寝かされています!外来師長に目くばせするとこちらに来てくれました・・・

「どうですか?状態は?」

「ケガは大したことないですけど・・・あのとおり精神的なショックが・・・」

「ほんとですね・・・」

ストレッチャーに目を向けると女児がガタガタ震えているのが判ります!女児の両側に看護師が付き 「大丈夫だよー」 とか 「頑張ったねー」 などと言いながら頭を撫ぜたり、ケガをしていない手を握っています。

「処置は済みました?」

「ええ、6針ナートしました」

「あとは?」

「打撲とかはありますが・・・それ程重症ではないです!」

「それは何よりですね!」

「あとは、心のケアです・・」

再度女児に目を向けると、女児と視線が合いました・・・そこには何かに脅える目が、恐怖を感じた目がありました・・・確かにそう感じました・・・

以下 ●●事件の全容●● は以下③に続く