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医療・介護のよもやま話

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2008.6.15 日曜日

通り魔 ⑥

医療・介護のよもやま話 — admin @ 14:09:09

●●一ヶ月後再び!●●

結局のところ女児を刃物で傷つけた犯人は捕まらず、また、女児の怪我も軽傷であったため2~3日は話題になったものの女児は周辺でどうかはわかりませんが、その後一般の人達の間では話題にも上らなくなりました・・・

昔は≪人の噂も七十五日≫なんて言われましたが、最近では≪人の噂も2~3日≫のようです!

しかし、事件はここで終わりではありません・・・

普段通り、日々の業務に追われていたある日・・・そう、女児の事件から1か月程経ったある日の午前中のことです・・・

「プルプル」 (かちゃ)

「救急搬送依頼です・・・」

「何か特別な依頼ですか?」

「はい・・・」

「どうしたの?」

「○×小学校内で、11歳女児が何者かに刃物で切られたそうです!」

「またしても?11歳女児?」

「傷は?」

「右の頬、耳の下から口元まで15cm程の傷だそうです・・・」

「それは凄い傷だね・・・」

「いつもどおり、C搬送でいいですか?」

「はい、そうして下さい!先日のこともあるから、警察及び報道陣の対応は私がします!今から正面玄関に出ます!」

「よろしくお願いします!」

「院内には事務から連絡回してください!」

先日と同じように狙われたのは11歳の女児・・・それも、小学校の中での犯行とは・・・これは、先日以上の大騒動になるな!

取りあえず、警察待機用に会議室を手配し、報道陣の対応のために男性職員を正面玄関に立たせるなどばたばたと準備をしていると・・・

「ウーーーー、ウーーーー・・・」「ピーポー、ピーポー・・・」 (パトカーと救急車のアンサンブルです)

警察のパトカーが先導して、救急車、覆面パトカー、30m程おいて数台の報道陣の車がやってきます・・・

「凄い台数だね!」

「壮観な眺めですね・・・まるで西部警察みたいです・・・」

「まあ、そんな呑気なことも言ってられませんよ!」

「はい!」

「君は一般の患者さまの誘導と、報道陣の院内立ち入りを阻止してください!私は警察の方と被害者の方を誘導しますから!」

「はい!」

救急車が救急搬入口に横づけされると、すぐさま他の車がそばによれないようにカラーコーンを張り巡らし、警察車両をカラーコーンの外側に停車して貰いました。報道車は後から続々と到着しましたが、到着前に救急隊、救急当番医師、看護師達によってあっという間に救急処置室に搬入を終えました・・・私も被害女児の顔さえ見ない内に・・・

報道陣といつものように、院内に入れろ、お待ちくださいなどと一悶着していると・・・いつもの刑事さんが現れました・・・

「御苦労さまです・・・」

「N事務長・・・ちょっといい?」

「えっ!何ですか?」

「また、会議室借りていい?」

「はい、用意してありますよ!」

「ありがとう!それと、この婦警を救急処置室入れて貰っていいかな?遠くから見るだけでいいから・・・」

「あっ、まあいいですが・・・邪魔にならないように遠目になりますよ?」

「それでいいです!よろしく頼みます!」

そう言った刑事さんの顔が何か浮かぬ様子であったこと、何か腑に落ちない顔をしていたことの理由は婦警を連れて救急処置室に入って解りました!

救急処置室に入ってストレッチャーに横たわっている女児の顔、半分は止血のためにガーゼで覆われていましたが・・・確かに見ました・・・そこに横たわっている女児は・・・

1か月前に何者かに襲われて右腕を切られた女児その子ではないですか!

「んっ!婦警さん!あの子?」

「そうなんです・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

以下 ●●ストレッチャーに横たわる女児●● は以下⑦に続く