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医療・介護のよもやま話

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2008.6.18 水曜日

通り魔 ⑨

●●刑事さん動く●●

突然、自傷という言葉を発した刑事さん・・・自傷・・・自傷行為・・・そんなこと・・・

H先生が女児の処置を終えたら会議室に来て貰うように外来に連絡して、刑事さんから救急搬送の現状を聞かれました!いわゆる自傷行為の頻度、その時の患者さんの様子など・・・

確かに、そう言われるとリストカットをした患者さんは・・・本人は意外と落ち着いている・・・でも、付添の方々は動揺し中には泣き崩れる方も・・・

でも、リストカットならぬ、フェイスカットは聞いたことがありません!自分で自分の顔を切るなんて普通は考えられない!

そうこうする内にH先生が女児の処置を終え、会議室に現れました!

「H先生忙しいところすみません!」

「いえいえ、刑事さんも大変ですね!」

「まあ、お互いに仕事ですから・・・」

「そうですね!仕事です・・・」

「ところで、H先生、女児の様子はどうですか?」

「一応処置は終わりました!」

「傷はどうですか?」

「右頬、耳の下から口元まで15cmで、傷はは深いところで1cmというところですね・・・」

「結構・・・」

「凄い傷ですね!間違いなく跡は残りますね!なるべく傷が残らないようにしましたが・・・」

「女児は?」

「んー!それが落ち着いたもので、こちらが驚く程、精神的には安定しています!」

「そうですか・・・やっぱり!そうかも!」

「やっぱり?」

「H先生!刑事さん自傷の可能性を疑ってるんです!」

「自傷!エッ!自傷行為ねー!ウーン!」

「H先生可能性はどうですか?」

「ウーン!一般的に手首や腕、足、体までは経験ありますが、顔はないですね!」

「そうですか?」

「自傷行為で顔は聞いたことありませんし、普通は出来ませんよ!」

「そうですか・・・」

「自傷行為ね!何故?」

「時間的に犯人が逃走するのも少し無理があるし、犯人が学校内のトイレに隠れていたのも・・・、怨恨だとしても、女児がその時間にトイレに来る可能性は数%、違う犯人でたまたま同じ女児が被害に遭う確率は?」

「確かにそうですが・・・」

「自傷行為で顔を傷つける・・・聞いたことがない・・・」

「H先生、どなたかお知り合いで医学的、いや精神医学的に研究している方ご存じないですか?」

「ウーン・・・一度大学に聞いてみますけれど・・・連絡は?」

「出来ればこちらの電話番号にお願いします!」

「分かりました・・・でも、一般的には自傷行為で顔はありえませんよ!」

「そうなんですよね・・・」

「まあ、ご協力はしますが・・・」

「お願いします!でも、第三者の線ももちろん捜査は継続します!校内の防犯カメラの解析と凶器のカッターの指紋採取など出来ることはしておきますから・・・」

「第三者であって欲しいですね・・・自傷行為?それは・・・あまりにも恐ろしい・・・女児が顔を自傷?・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

以下 ●●事件の顛末●● は以下⑩に続く