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医療・介護のよもやま話

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2008.6.19 木曜日

通り魔 ⑩

●●事件の顛末●●

刑事さんは、女児の自傷行為の可能性を示唆して警察署に戻っていきました!

H先生は、大学の精神科に電話を入れ、過去の自傷行為の症例を問い合わせしましたが、自傷行為で顔を傷つける症例は過去例がないとの返答を貰い、刑事さんに連絡を入れました!

女児は処置が終わり、母親が病院に到着するとともに、付き添っていた学校の先生と母親が入れ替わり、婦警さんと事情聴取のため警察に向かいました!

前回の2倍にも膨れ上がった報道陣は・・・警察が引き上げると同時に各社三々五々それぞれ次の取材場所に移動していきました!

その日の夕刊には当然のことこんな記事が・・・

≪11歳女児、学校内で何者かに顔面を切られる!≫ ○月×日、△時、○×小学校の女子トイレで、何者かに突然刃物で顔面を15cm切られる。女児はすぐに病院に搬送されるも重傷。警察は直ちに緊急配備を行うも犯人は現在も逃走中・・・

もちろん、小中学校のPTA緊急連絡網では・・・携帯メールで事件の概要が直ちに配信されていました!

○×小学校は、当然のことながら、全校生徒を早退、集団下校させました・・・

その晩、H医師とM事務長は緊急ミーティングを開催したことは言うまでもありません!

「H先生今日の件どう思われました?」

「確かに、N事務長のいうとおり、あの女児の落ち着き払った態度は前回とは大違いでしたね!」

「H先生、あの傷は痛いでしょ?」

「それは、間違いなく痛いはず!」

「でも、あの女児は痛いとか言ってなかったですよね!」

「確かにそうなんだ・・・何か達観したように一点を見つめて・・・微笑んでいたようにも見えた!」

「それは、私も感じました・・・」

「もし、刑事さんの言うとおり自傷行為だとしたら・・・」

「H先生・・・恐ろしいことですよね・・・」

「本当に・・・でも、自分で顔を切るなんて考えられない!」

「多分、明日の朝には新聞に続報が掲載さされるでしょうし、刑事さんも何らかの協力を言ってくるでしょうから・・・その時進展状況を聞いておきます!」

「事件の結末はどうであれ・・・真相を知りたいですね!」

「私もそう思っています!」

そんなこんなで、夜の緊急ミーティングはお開きとなりました。H先生、N事務長とも何か合点がいかず、そして普段はあまり患者さまのバックグラウンドを詮索しないにも関わらず・・・女児のことが気になってしょうがありませんでした!

翌朝、新聞を見ると・・・そこにはこんな続報記事が・・・

≪11歳女児が顔面を切りつけられた事件は、女児の自作自演!≫

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハア!

以下 ●●事件の翌日●● は⑪に続く