大阪・兵庫・神戸・京都、関西で、医師・看護師・薬剤師など転職・求職を希望される医療従事者の方へ病院・医院等医療機関の求人をご紹介

Home  »  医療・介護のよもやま話

医療・介護のよもやま話

関西の医療転職・求人サイト メディコプロ プログ

2008.6.27 金曜日

自殺 ④

●●病院内でのMさん●●

右腕を固定したナイフに突き刺し、緊急入院、手術となったMさん・・・

夕食はさすがに食欲もなかったようですが、夕食後は病院内の探索をしていたようです!

ナースステーションでは看護師達と談笑し、H医師には叱咤激励され、他の患者さまには天使のような微笑みを投げかけて一夜にして病院内の人気者になっていました!

微笑まれた人が皆、つらいことや、嫌なことを全て忘れてしまう・・・聖母マリアのような慈愛に満ちた微笑み・・・時には、はにかんだように笑い、いたずらっ子のように口元をキュッと結び目だけが笑ったり・・・

Mさんは、不幸にして病魔に襲われたり、事故にあった人達を見て何を思ったのでしょうか?

多分彼女は、他の患者さまを見ても、自分のことを責めたりしていません・・・だって、いつの間にか知らない内に切ったり、刺したりしているのだから・・・彼女も立派な患者さま・・・

翌日からMさんは、病院中の皆から ≪Mちゃん≫ と愛情を込めて呼ばれていました!

入院中の ≪Mちゃん≫ にH医師の叱咤激励

「また、やっちゃたの?」

「はい、そのようです・・・」 (くすっ)

「今回はちょっと大掛かりだったね!」

「失敗ですね!」 (にこっ)

「失敗はないだろ、一生懸命手術したのに!」

「先生、違いますよ、手術が失敗じゃなくて、自殺の失敗・・・また、皆に迷惑掛けちゃった!」 (うつむき加減にはにかむ)

「そうだな・・・救急搬送も2回目だよ!」

「はい、ごめんなさい!」

「今回はどうしたの?」

「自分の両腕見たら、あーもう切るところ無いなーと思って・・・エイッっていってしまいました!」 (恥ずかしそうに微笑む)

「確かに、もう切るところ無いな・・・両腕とも・・・」

「でも、切って血が出るのを見ると、生きてるなーって思うんです。ドクドクって傷口と心臓が連動しているように動くのを感じるんです!」 (目がキラキラ)

「そうじゃなくて・・・何かあったのかと思って!」

「理由ですか?・・・しいて言えば、昨日お天気ものすごく良かったでしょ!そうしたら、お気に入りの白の麻のワンピース着てお出かけしたくなったんです!でも・・・行くところないから、外に行くには・・・病院だなって思って・・・エイって」

「そのお気に入りのワンピース赤に変わっちゃったぞ!」

「でも、外に出られて良かった!」 (ニコニコ)

「・・・・・・・・・・・・・・・」

退院時には、H医師にもうこんなことして病院に来たら駄目だよとたしなめられ!看護師達からは、ケガしていなくても遊びに来てもいいからと言われ、患者さま達からはまた顔を見せてねと声を掛けられ・・・≪Mちゃん≫ は、はにかみながらお母様に付き添われ帰宅しました!

帰る時は、ピンクの麻ののワンピース(長袖)、つばが広く、紺色のリボンの付いた日よけの夏用の帽子を被って・・・

以下 ●●Mちゃんの術後1か月●● は以下⑤に続く