異物混入⑦
●●MさんとN事務長●●
看護部長を部長室に残し、栄養課A課長に先導して貰い、髪の毛が2度もご飯の上にのっていたMさんの病室に向います。
「ところで、A課長から見て、Mさんてどんな方?」
「んー、まあ一言で言えば、良くも悪くも大阪のおばちゃんです」
「そうなの?・・・と言うことは、言いたいことは言うと取っていいのかな?」
「はい・・・」
「それは、楽しみですね?」
「楽しみですか・・・」
交通事故で骨折して入院中のMさんの病室に着くと、N事務長が栄養課A課長に耳打ちします。
「A課長!今回の件で、病院の事務長がご挨拶に来ましたって言ってね」
「はい、分かりました。それだけでいいですか?」
「それだけ言ったら、あとは、後ろに下がっていていいよ」
「はい」
A課長が病室に入ってから、後に続きます。
「Mさん、先ほどの件で事務長がご挨拶にまいりました」
「院長を連れてこいって言ったじゃないの!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
すると、N事務長が後ろから顔をにゅーっと出して
「こんにちは、Mさん・・・はじめまして、この病院の事務長のNです」
「事務長さんなんて、呼んでないけど!」
「まあまあ、そう言わずに・・・」
「私は、院長を呼んで来いって言ったの!」
「そうでしたか・・・でも、まずは私がお話聞きますから」
「事務長さんに話すことなんてないわよ!」
「そうですか・・・残念、私に話すことがないなら、院長も呼べませんね・・・」
「あんたは、院長の代理なの?」
「まあ、そう取って頂いても結構ですけど・・・」
「そう!代理なのね!それならいいわ!それで何?」
「またまたMさん・・・それで何なんて・・・院長を呼んで来いって、Aに言ったから私は来たんですよ!」
「ああ、そうか、そうっだったわ!」
「まずは、今回の件は、申し訳ありませんでした」
「そうそう、髪の毛のことね・・・まいっちゃうわ!2度も!」
「本当にすみませんでした!」
「それで、事務長さんの誠意を見せにきたんでしょ?」
「ええ、ですから、誠意を見せに病室までまいりました!」
「どんな誠意?」
「こちらにお伺いすることが誠意だと思っていますが・・・」
「えー、それだけ?」
「他に、何か?・・・誠意ってそういうものじゃないですか?」
以下 ●●Aさんの求める誠意●● は⑧に続く