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医療・介護のよもやま話

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2009.5.31 日曜日

職業は?Ⅱ-③

医療・介護のよもやま話 — admin @ 13:36:49

●●患者さまの家族とT君●● 

患者さまの家族からは、○×市民病院に転医したいという要望があるものの、現在の病状だと○×市民病院が転医要請に難色を示すだろうと思われる為、自らは転医の電話連絡をしてくれない院長と転医したい家族さまの間に挟まれる形となったT君。
N事務長に助けを求めるものの・・・
N事務長からは、転医させればと冷たくあしらわれます。
更に、もう少し待って貰うように言いなさいと言われています。
いつもながら、T君は辛い立場です。

何故、○×市民病院が転医を受け入れないかというと・・・
一般的に病院は大きくなればなるほど、患者さまの入院日数を短縮しなければなりません。
詳しいことは省きますが、要するに医療・看護技術を駆使して病気を早く治して、入院費が増えない内に早く退院させなさいという厚生労働省からの命令です。
その命令に従わず、のんびり、ゆっくり、だらだらと入院日数を延ばしていると、病院に入る入院費用がどんどん安くなるという仕組みです。
日本国の医療費抑制に、最も有効な方法であり、国民のほとんどがあまり知らない医療の闇の部分。
病院にとっては、頭の痛い至上命題です。
ちなみに、これを平均在院日数って言います。

そして、病院にとっての大きな収入源は入院費ですが、患者さまがただ寝ているだけでは収入は増えません。
患者さまには入院するに値する?手術や処置を受けて貰わなければ、病院の収入アップは期待出来ません。
となると、この患者さまは既に胃カメラ(内視鏡)で止血されており、あとは、点滴など打ちながらの観察入院。
○×市民病院が、素早い動きをしないことにも頷けます。
ましてや、赤字垂れ流しの市民病院なら、動きが遅いのは当然です。
無駄に事務系職員の人数が多いから、それぞれに与えられる権限が民間病院に比べて極度に少ない。
情報伝達速度が遅いことは歴然です。
民間病院のように、医療連携室から担当医に直接、入院要請ありますが・・・なんて言えないでしょう。
市民病院には、市民の雇用を創出する役割もありますから???当然か!
事務系職員は、よき市役所からの天下り先?
いや、天下り先は言い過ぎかな?転出先です。

さて、ケースワーカーのT君は、冷たいN事務長の元を去り、患者さまと家族の待つ病室に向います。
T君も、このケースの転医を○×市民病院がなかなか受けないことは何度も経験済です。
なんとか、いい方法がないかと考えながら歩いていると病室に着いてしまいました。
病室に着くと、患者さまの家族が待ち構えています。

「Tさん。転医は出来ますか?」

「ええ、今、その方向で動いています」

「○×市民病院には、連絡して頂けましたか?」

「はい。医療連携室に連絡しまして、先方の返事待ちの状態です」

「なんで、すぐに転医させて貰えないの?」

「うちの病院はいつでも対応出来ますが、○×市民病院さんは受け入れ準備がありますから・・・」

「だって、いつも通院しているんですよ!」

「そ、そうですか・・・」
(だったら、救急搬送時点で○×市民病院を指名すればよかったのに・・・)

「○×市民病院ならば、家から歩いて5分で行けるけれど、この病院に来るには家から駅まで5分、電車で10分、駅から病院まで歩いて10分も掛かるから遠くてしょうがないわ」

「そうですか・・・」
(25分で着けば充分近いと思うけれど・・・僕なんか通勤に1時間掛かります・・・)

「それで何時に転医出来るのかしら?」

「今日中には返事が来ると思います」

「今日中?そんなに時間掛かるの?」

「多分・・・」

以下 ●●家族の言い分●● はⅡ-④に続く


2009.5.30 土曜日

職業は?Ⅱ-②

●●T君の報告●● 

朝一番にケースワーカーのT君から、患者さまの報告を受けるN事務長。
転医希望だったら、さっさと転医させればいいのに何が問題なのでしょうか?

「何、T君、実は・・・って・・・何だか奥歯に物が挟まったような言い方して」

「ええ、そうなんですが・・・付添のご家族さまのご要望で転医希望なんですが・・・」

「患者さま本人じゃないの?」

「ええ、ご本人さまは吐血のショックとカメラの処置後ということでグッタリされています」

「そうなんだ・・・それで院長は何て言ってるの?」

「まあ、好きなようにさせてあげればって言ってます」

「それで、○×市民病院は転医受けるの?」

「そこが問題で・・・」

「また、ベッドが一杯とか言ってるの?」

「御明解!」

「また、そんなこと言ってるんだ・・・年間病床稼働率が70%って発表している病院が満床のはずないじゃない」

「そうなんですが・・・○×市民病院は何かと転医するのに時間が掛かりますから・・・」

「院長に直接電話して貰えば?」

「それが・・・自分達で転医希望だったら、自分達でお願いすれば?ってなところです」

「院長と患者さまの板挟みになって、私に助けを求めに来たということですね」

「さすがN事務長! 頼りになります!」

「まだ、どうするか決めてないけれど・・・」

「そんなことは言わずに、助けてください」

「うーん・・・それで、病状はどうなの?」

「院長曰く、転医するほどのことはないと・・・止血処置もしたし、後は2~3日様子を見るだけですって・・・長くても入院は1週間・・・」

「それもあって、院長は電話したくないんだな」

「はい、そう思います」

「じゃあ、T君から○×市民病院の医療連携室に電話したら?」

「もうしましたが・・・」

「ダメなの?」

「ダメというよりも、あそこは時間が掛かりますから・・・」

「そういうこと?」

「はい」

「で、どうしろと?」

「患者さまの家族にどう説明すればいいかと・・・」

「その通りに説明すれば?」

「その通り?」

「今、ご希望の○×市民病院に連絡しておりますが、先方が院内での連絡及び調整に時間が掛かっておりますから、もう暫くお待ちくださいと」

「それでいいですか?」

「いいんじゃないかな」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

以下 ●●患者さまの家族とT君●● はⅡ-③に続く


2009.5.29 金曜日

職業は?Ⅱ

はどんな職業の方が登場するのでしょうか?
昨日までは、学校の先生・・・MD先生でした。
ちなみにMD先生は(Most Dangerous)の略です。
つ、つまらない! でも、実名書くわけにもいかないし・・・
あの先生かななんて、変な憶測だけはなさらないように!

さて、話しを元に戻しましょう。
MDさんは学校の先生でしたが、皆さん誤解しないでください!
全ての学校の先生がクレーマー的要素を持っている訳ではありません。
学校の先生方、全ての先生方がそうでは無いことは、私自身が一番よく理解しておりますから御容赦下さい。
ちなみに、MI先生は(Most いい人)のイニシャルでした・・・こ、これも安易だ・・・
しかし、学校の先生が他の職業の方に比べて、クレーマー的言動が目立つのは事実。
じゃあ学校の先生に並んで、クレーマー的言動が目に付く職業は?
今日からは、別の職業の方です。
どんな職業の方が登場するのか、乞うご期待!

●●プロローグ●●
朝、病院に出勤したN事務長を待っていたのは、ケースワーカーのT君です。
T君は以前もブログに登場しました。
前回は ≪珍客万来Ⅲ:2009.3.15~2009.4.24≫ で活躍して貰いました。
ケースワーカーの仕事をおさらいすると、資格は社会福祉士。
仕事内容は・・・患者さまが病院での療養生活を安心して送る為に、社会的な立場に立って患者さまのお手伝いする。
社会的立場???と思いますよね・・・要するに入院費の心配をしないように手配したり、退院後の行き場を探したり、転医のお世話をしたりと縁の下の力持ち仕事です。

そのケースワーカーのT君が待ち構えているということは・・・
患者さまのことに違いありません。
何かな?

「おはようございます。N事務長、お待ちしてました」

「何?朝一番から、何かあったの?」

「まあ大したことじゃありませんが、院長がN事務長にも報告しておけと言われたもので・・・」

「院長が?」

「はい。本日、朝一番に救急搬送された患者さまのことなんです」

「何か問題でも?」

「いえ・・・問題は無いと思いますが・・・」

「どうしたの?」

「吐血ということで、院長が早出して検査・・・カメラしたんですが・・・」

「なら、いいじゃない」

「はい。転医したいということで・・・」

「なんで?」

「普段から、○×市民病院に通っていらっしゃるようで・・・」

「そうなの・・・じゃあ、転医させればいい!」

「そうなんですが・・・」

「何?勿体ぶって・・・」

「実は・・・」

以下 ●●T君の報告●● はⅡ-②に続く


2009.5.28 木曜日

職業は?31

医療・介護のよもやま話 — admin @ 10:19:32

●●後日談●● 

後日談の前に、MDさんとの電話をN事務長が切った直後・・・
側で電話の内容を聞いていたA君が、

「ウワアー!・・・N事務長いいんですか?」

「何が?」

「何がって・・・N事務長、怖すぎますよ・・・」

「そうかな?・・・まあ地が出ただけです」

「えっ?地?」

「そうそう。私は生まれはいいけれど、社会人になってからの育ちが悪いから・・・」

「はあ?・・・育ちが悪い?」

「ああ、悪い人達に囲まれて育ったから」

「悪い人達って?どんな悪い人達ですか?」

「見た目も世間体も普通以上ですが、天性の詐欺師とか、裏稼業を持っている人とか、経済犯とか・・・」

「も、もういいです。・・・でも大丈夫ですか?」

「何が?」

「MDさん教職員組合に本当に健診契約を止めるように言ったりしませんか?」

「ああ、そのこと・・・それは大丈夫。 もしそうなったとしても、それはそれでしょうがない。 君達の給与を下げるだけ」

「そんなー」

「大丈夫だよ! MDさんは何も言わない。だから君達の給与も現状維持」

「どうしてそんなこと言い切れるのですか?」

「ちゃんと逃げ道を作ってあげたじゃない」

「逃げ道?」

「そうそう。MDさんが自己負担分を返せと言ったんじゃない。病院が勝手に置いていった。ましてや電話で、自分や家族に身の危険が降りかかるかのようなことを匂わされた・・・でも、お金は欲しい・・・お金を受け取れば、公務員として、学校の先生としては?でしょ。・・・だから大丈夫!」

「でも、電話では完全にN事務長が脅してましたよ」

「そうかな?・・・別に、MDさんと家族の勤め先や家族構成を知っていると言っただけですから、いつでも挨拶に行けますよということ・・・」

「はあ・・・でも・・・」

「誰にでもこの手が使える訳じゃないよ。相手を見て、最後の手段」

「そうですか・・・」

と何か腑に落ちない様子のA君を尻目に、N事務長は帰り仕度を始めます。
そして、A君に向かって・・・

「それじゃあ、A君。私が電話で話した内容は抜いて、報告書作成してください。報告書の最後は ≪病院の謝罪にMDさまも納得されました≫ にしておいて下さい。お疲れ様!」

N事務長は、事務長室からA君を押しだし、部屋に鍵を掛けて家路に着きました。
その後、MDさんや教職員組合から連絡があったかって?
いえ、もう3年も経ちますけれど、何の音沙汰もありません。

=完=


2009.5.27 水曜日

職業は?30

医療・介護のよもやま話 — admin @ 17:41:34

●●N事務長が脅す?●● 

教職員組合の健康診断の契約は無くてもいいと言うN事務長に、MDさんはどんな反応を示すのでしょうか?

「な、何だって・・・教職員組合と契約が無くなっても構わないの?」

「ええ、MDさんがそこまで言われるのなら、MDさんが組合に対して契約を破棄するように言って頂いて結構です」

「本当にいいのか?」

「はい。本当の本当。そうしてください」

「いいんだな?」

「MDさんシツコイですよ!組合から連絡お待ちしていますから」

「それで、今回の支払はどうなるんだ?」

「MDさん!何回言わせるのですか?」

「なんだと!」

「先ほどから、MDさんの自己負担分については、返金させて頂きますと言っているじゃないですか」

「けれども、組合には請求するんだろ」

「はい。組合さまは組合にもMDさんにも請求しろと言っておられましたが、病院としては謝罪の意味も込めてMDさんには返金すると言っているんです」

「だからそれでは、私がイチャモン付けているように思われるだろ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「おい、何とか言えよ」

(あー。MDさんは本当に面倒くさい性格だ・・・もういいか、潮時・・・)
「おい! MDさんいい加減にしろ! 黙って聞いていれば、同じことを何度も何度もシツコイんだ!」
(さあ、始まりました)

「・・・し、しつこい?」

「ああ、しつこい。だから任用のままで正規採用にならないんだよ!」

「えっ?」

「いいから、言うこと聞いておけ。
組合はアナタからも個人負担分を徴収するように言っていたけれど、黙ってお金受け取って好きな物でも買いな! 
お金の掛かる小さい子供もいるんだろ!」

「子供は関係ないだろ・・・」

「MDさん。アナタは全然分かってない・・・
あのな・・・他人を困らせようと思っているなら、その人のことをもっと調べろよ!
悪いけれど、私には恐いものはないからな・・・
何故ならアナタと違って、家族も居ないし、子供もいない・・・
守るのは、自分だけ! 私の言っている意味分かりますか?
アナタは奥さんも居れば、小さい子供も居る。
自宅の住所も知っているし、勤め先も・・・
ああ、それと奥さんの勤め先もね!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「これ以上つまらないことグダグダ言っていると、本当に知らないからな!
いいか?・・・分かったか!
アナタは組合に内緒で返金して貰いタダで健診を受ける。それでいいじゃないか」

「脅してるのか?」

「ああ、脅しと取って貰っても結構。忠告と取って貰っても結構。選ぶのはアナタ次第!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「病院の事務長なんて立場の弱い人と思ったら大間違いだぞ!いいか、分かったか!」

「そ、そんなことは・・・」

(本当は自分同様に立場の弱い人だと思っていただろ?)
「アナタも得をする。病院はアナタに謝罪した。これでいいじゃないか。それ以上、何を望むの?」

「何も望んでは・・・」

「じゃあ、これで手打ち! これ以上ウダウダ言うな! 
アナタだって事を大きくされて教育委員会や勤務している高校で問題起こしたくないだろ! 
ましてや家族まで巻き込みたくは・・・」

「は、はい・・・」

「じゃあ、病院の職員と顔を合しづらいだろうから、返金分はポストに入れておくからな!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「何か問題あればいつでも事務長のNまで電話してこい!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「いいか、分かったか?」

「は、はい」

「それでは、これで失礼!」

(がちゃ。ツー、ツー、ツー)

以下 ●●後日談●● は31に続く


2009.5.26 火曜日

職業は?29

●●N事務長は言い切る●● 

だんだんN事務長のペースに巻き込まれるMDさん。
でも、MDさんはまだまだ元気なようです。

「それで、どうするつもりなの?」

「そうですね・・・まず、健診結果を間違えた謝罪の意味も込めて、MDさんから頂戴しました個人負担分は返金させて頂きます」

「それは、私にだけ?」

「そういうことになります」

「MI先生は?」

「MIさまには、すでにお許しを頂いておりますし、そのようなことは望んでおられません」

「それじゃあ、なんだか私が返金を望んでいるように聞こえるね」

(お金が戻ってくれば嬉しいくせに・・・)
「そうは言いませんが、それでご納得頂けるのであれば病院としての謝罪の意味で・・・病院職員の勉強代とさせて頂きます」

「なんだか、私が悪い奴のように聞こえるけれど・・・」

「病院が出来る、せめてものMDさまに対する気持ちと受け取って頂ければ結構です」

「その件は置いておいて・・・」

(何を置いておくのでしょうか?)
「何でしょうか?」

「教職員組合の健康診断の契約はこれからも継続するわけ?」

(またその話に戻るのか・・・)
「ええ、組合さまからも今回のようなことが2度とないように指導は受けましたが、契約の是非については言われませんでした」

「それは問題です」

(だから、何が問題なんですか?)
「問題には違いありませんが、私共、病院から契約を続けてくれとか契約を破棄してくれだとか言うのも変じゃありませんか?」

「・・・この際、いい加減な健診結果しか出来ないような病院ならば、組合に契約の破棄をお願いするのはどうですか?」

(またその話か・・・)
「MDさまは、そのことが一番の望みなのですか?」

「一番の望み? 何それ? 私が望んでいるって? 病院は困るでしょ、組合との契約がなくなったら・・・」

(MDさん、また調子に乗ってきました。そろそろ電話に付き合っているのも限界です)
「MDさん! よく聞いてください! いいですか!
もし、MDさんが病院の健診結果のミスを許せなくて、教職員組合との健診契約を切りたいと思っているのなら、どうぞそのようにしてください。
別に、教職員組合との契約が切れても構いませんから!
病院が困る?ハハハ、お好きなようにしてください!
教職員組合の健診契約が切れたって、病院にとってはどうってことはありません!」

あーあ、N事務長は言ってしまいました。
教職員組合の健康診断は美味しい契約なのに・・・
もちろん、事前に教職員組合のこの件に対する対応を聞き、更に、MDさんに教職員組合の健診契約に対して、意見を言う立場や権限が無いことは確認済みです。

以下 ●●N事務長が脅す?●● は30に続く
 


2009.5.25 月曜日

職業は?28

医療・介護のよもやま話 — admin @ 12:49:32

●●MDさん沈没●● 

「オイ! MD先生! いい加減にしろよ!」 と口走ったN事務長。
これも作戦の内?
いつも、出た所勝負のN事務長だから、ちょっと言ってみただけかも・・・

「いい加減にしろだと?」

「ああ、いい加減にしたらどうなんだ」

「なんだその言い方は・・・」

「なんだもかんだもない! よし、電話で話していても埒が明かない。これからお宅に行くから!」

「なんで、家に来るんだ?」

「それなら、病院にMDさんが来ますか?」

「もう遅いし・・・」
(少しトーンダウンのMDさん)

「電話であーだこーだ言っていてもしょうがないでしょ! お互いに顔を見ながら話そうじゃないですか」

「いや・・・」

「なんでそんなに会うことを嫌がるのですか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「会って直接話をした方が、結論が早く出ると思います。それとも結論を先送りにしているのですか?」

「そ、そんなことは・・・」

「MDさんも先生ならばお分かりでしょう。何か問題があれば直に行動を起こす。相手に対して、面と向かって対応することの大切さが・・・」

「ま、まあ・・・それはそうだけれど・・・」

「じゃあ、今から私がお宅までお伺いしますから」

「いや、家には家族もいるし・・・」

「家族が居たらダメなんですか?」

「家も狭いし・・・」

「でも、奥さまも学校の先生で組合に入っていらっしゃる訳ですから意見を聞こうじゃないですか・・・あー、そうか、奥さまは小学校だから市の教育委員会で、MDさんは高校だから県の教育委員会で、管轄が違いますね」

「なんで、そんなこと知っているんだ・・・」

「それに、お子さんも小さいようだから、そろそろ寝る時間ですよね」

「な、なんなんだ・・・人の家族のこと調べているのか?」

「いえ、たまたまMDさんの同業の知人が多くて・・・考えてもみてください。学校と病院なんていつも連携していますから・・・それに、この市に何十年も住んでいれば、学生時代の友人で学校の先生している人もたくさんいるし、この病院の事務長という職業はいろんな職業の人達と知り合いになりますから、もちろん社会一般でいい職業と言われる人も、悪い職業と言われる人とも」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「どうされますか? 私がお伺いしますか?MDさんが病院に来られますか?それとも、このまま電話で話をして結論を出しますか?」

「で、電話にしよう・・・」

「そうですか、残念ですね・・・MDさんにお会いしたかったな・・・お会いして最近の生徒さんの動向などもお聞きしたかったのに・・・あと、MD先生の担当教科である国語についての話なども聞いてみたかったな」

「教、教科まで・・・」

「あー、すみません。担当教科、間違ってました?」

「いや・・・こ、国語です」

「そうでしたか・・・よかった」
(何がよかったのか・・・自分で言って笑ってしまいそうです)

さて、話のペースはN事務長が握ったようです。
これからが本題です。
MDさんを納得させられるでしょうか?

以下 ●●N事務長は言い切る●● は29に続く


2009.5.24 日曜日

職業は?27

●●N事務長切れる?●● 

約束の5分前にMDさんへ電話を掛けたN事務長。
MDさんは電話を取るや、時間が早いと怒鳴ります。
この後、どんな展開になるのやら・・・

「まあまあ、そんなに大きな声を出されなくても聞こえていますよ」

「19;00に電話しろと言ったのに、時間も守れないのか!」

「そうは言っても、もうすぐ19:00です。ほら、あと1分です」

「おい、馬鹿にしてるのか?」

「いえ、馬鹿になどしていません」
(本当は思いっきり馬鹿にしていますけれど・・・)

「結果は間違えて発送する。時間は守れない。いよいよもって教職員組合が健診契約をする病院には出来ないな」

「そうですか・・・」

「今日、組合員の先生方にも今回の件を話したら、そんな病院は契約を打ち切るべきと言う意見ばかりだったぞ」

「はい。」
(そうですか?貴方にそんな力があるとは思えない。だって貴方は任用、普通の会社で言えば契約社員でしょ?)

「今、組合員の先生方に○×病院の健診契約打ち切り案に賛成して貰う署名活動をしているからな!」

「そうですか・・・それは致し方ありません」

「いいのか?」

「いいのかって?もう活動されているわけでしょ?」

「ああ・・・」

「その件について、そんなことは止めてくれなんてことを言う権利はありません」

「それでいいのか?」

「いいも悪いも、私達がそのことにについて口を挟むことは出来ませんから」

「そうか・・・それで組合は今回の健診費用について何て言っているんだ?」

「健診費用については請求してくださいと言っておられました」

「何だって!それで○×病院は請求するのか!」

「組合さまが請求してくださいと言っておられるので、その方向で考えております・・・」

「ふざけるな!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」
(別にふざけていませんし、これからが大人の話合いです)

「私の払った個人負担分はどうなるんだ!」

「今日は、その件につきましてお話ししたいと思っていました」

「何を話しするんだ」

「MDさまにお支払頂いた、個人負担分につきましては返金させて頂きたく思っています」

「それで、組合には請求するのか?」

「はい」

「それは、可笑しいだろ!」

「まあ、そこは大人の話し合いということで」

「私に○×病院と結託して、裏取引をしろというのか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「それは、賄賂を貰う代わりに今回の病院のミスを黙っていろと言われているように思えるな!」

「賄賂?・・・それは聞き捨てなりませんね・・・」

「そう言うことだろ?」

「オイ! MD先生! いい加減にしろよ!」

ついに、N事務長が切れた?
それとも、これも演技?

以下 ●●MDさん沈没●● は28に続く


2009.5.23 土曜日

職業は?26

医療・介護のよもやま話 — admin @ 20:24:12

●●MDさん再び吠える●● 

教職員組合にMDさんの健診費用について打診をしてみると、その答えは、いとも簡単で明快なものでした。
健診を行ったのであれば、病院は費用を請求して、組合は請求に基づいて費用を支払う。
健診結果を間違えて送ったことと、費用を支払うことは別の問題である。・・・と。

でも、MDさんにとっては、健診結果を間違ったことに対する病院の謝罪は、病院が費用を請求しないことなのでしょう。
あわよくば病院を懲らしめてやると言った、間違った正義感?
普段自分が生徒や生徒の親、上司である教師達から不当な評価を受けていることに対する腹いせ?なのかも知れません。
健診の自己負担分を支払わなければ、少しばかり得をする。
でも、いちゃもんや何癖を付けているとは思われたくない。
自分はクレーマーじゃない。いつも文句ばかり言う生徒や生徒の親、上司の教師達とは違う。
そして、健診の自己負担分を払わないことの正当性を、自分もそして病院にも納得して分からせたいのでしょう。

と、そんなところでしょうか?
でも、それを直接MDさんに投げかけたとしても否定され拒絶されるだけでしょう。
ここは一つ大人の対応を・・・
MDさんに電話をするのは夜の19:00、時間はたっぷりあります。
それまでに作戦を考えることとします。
結局は、出たとこ勝負になるのが目に見えていますけれど・・・

18:30。
今日も健診責任者A君を事務長室に呼ぶN事務長。

「A君、今日でMDさんとは決着付けるから」

「それで、教職員組合は何て言っておられましたか?」

「健診費用は請求してくれって」

「MDさんの自己負担分は何て言っておられましたか?」

「それも徴収してくれだって」

「なんだか、とても普通の意見ですね・・・」

「まあそうですね・・・組合としては、契約を結んでいるのに支払いを拒否することが出来ないし、変な前例を作りたくないんでしょう。それに、面倒だからかな・・・」

「お役所仕事?」

「それもあるかな」

「そうでしょうね・・・」

などと、A君とN事務長が話しをしていると時間は19:00に近付いてきます。

「じゃあ、後は話の流れで決着付けるから、A君は証人兼書記ということで、宜しくお願いします」

「はい」

「時間は?」

「18:55です」

「5分前か・・・まあいいでしょう。電話掛けます」

プルプル、プルプル、かちゃ!

「MDさんのお宅ですか?」

「・・・オイ! 19:00に電話しろって言っただろ! まだ、19:00じゃないぞ! 時間も守れないのか!」

今日は、初めから喧嘩腰ですか・・・

以下 ●●N事務長切れる?●● は27に続く


2009.5.22 金曜日

職業は?25

●●教職員組合の見解●● 

MDさんとの電話を終えたあと、すぐ側でN事務長の会話を聞いていた健康管理室のA君は・・・

「N事務長、今回は1回の電話で解決といきませんでしたね・・・」

「そうですね・・・MDさんは思ったよりも偏屈です」

「偏屈?・・・それはどういう意味ですか?」

「そうか、最近は偏屈なんて言葉使わないか・・・今風に言えば・・・変な奴?・・・理屈っぽい?」

「要するに、頭が悪いということですか?」

「そうそう、クレーマーにも成りきれない、単なる文句言い」

「なるほど・・・それでこれからどうするのですか?」

「明日、教職員組合に電話して組合の見解を聞くしかないだろ。その後でまたMDさんに電話ですね」

「すみません。お手数掛けます」

「そうだけれど、しょうがない。これが事務長の仕事だから・・・」

そんなこんなで、その日は解散となり迎えた翌日。
N事務長は、朝一番に教職員組合に電話を入れます。
担当者のUさんとは、前日お会いしているから気が楽です。

「○×病院の事務長のNですが・・・」

「あー昨日のN事務長ですか、Uです」

「朝早くからすみません」

「どうされましたか?」

「昨日もお話しましたとおり、MI先生は事の経緯を納得されご容赦頂いたのですが、MD先生のことでちょっとご確認とご相談をと思いまして」

「何ですか?」

「MD先生が、健診費用を払うのはオカシイとおっしゃておられまして・・・請求は如何様にさせて頂きましょうか?」

「そうですか・・・でも、正しい健診結果はお届け頂けたのですよね?」

「はい。それと間違えて配送した健診結果を回収させて頂くことについては、MD先生も納得されました」

「そうですか、それならなんの問題もありませんから、いつもと同じように請求お願いします」

「よろしいのですか?」

「ええ、逆に健診を実施しているのに支払わないと、こちらが問題になります」

「そうですか・・・個人負担分はどうお考えですか?」

「それもきちんと徴収してください」

「そうですか・・・」

「何か問題でもありますか?」

「いえ、明快なお答頂きまして恐縮です」

「当たり前のことです。したことに対しての支払はする。間違い、ミスをしたこととは別次元の問題です」

「そう言って頂けて助かります」

「それに今回は病院さまから先に報告を頂いておりますし・・・普通、このような問題は組合員からの通報で判明するものです。そのような場合でも、健診施設さまにアフターフォローをして頂いているだけですから・・・」

「そんなものですか」

「そんなものです。組合員は俺達の組合費だなんて言っていますが、公務員の給与は元を辿れば県民の皆様の税金ですから」

「恐れ入ります・・・」

「じゃあ、後はそちらで上手くやってください」

「お世話掛けました」

「がちゃ、ツー、ツー、ツー」

うーん。話が分かるのか、やる気がないのか・・・
もちろん、教職員組合の健診担当Uさんの話しは正論です。

以下 ●●MDさん再び吠える●● は26に続く


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