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医療・介護のよもやま話

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2009.7.31 金曜日

“や”の付く稼業37

医療・介護のよもやま話 — admin @ 12:12:32

●●Yさん、N事務長に応援要請?●● 

勝手に点滴室を使用しているYさんを現行犯逮捕しようと思い1Fに降りたN事務長。
そのN事務長の行く手を阻むのは、Yさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人・・・簡単に言えば手下のUさん。
Uさんの体を張った阻止に右往左往していると、点滴室のドアが空き、中からYさんが素知らぬ顔で顔を出します。
Yさんの他には、外来看護師の報告どおり入院患者1名と外来患者4名が点滴室の中にいます。
Yさんの話によると、気分の悪くなったYさんを、この5人が点滴室に運んでくれたと言うのですが・・・

「でも、Yさんには、立派な部下が2人もいるじゃないですか?」

「それがな、その時は2人とも車に戻っててな・・・本当に役に立たない奴らや!」

「でも、Uさん。今、私の行動を邪魔してましたよ」

「こら!U!オマエ、何しとんや!」 「すみません!」

始まりました。猿芝居・・・
「すみませんが、声、大き過ぎます」

「おお、すまん、すまん」

すまん、なんて思ってもいないくせに・・・
「それで、体調は良くなったのですか?」

「ああ、何とか・・・そうそう、あの律儀な通りすがりの患者達を帰してやってもええやろ?」

「そうですね・・・」
現行犯でもないから、しょうがないか・・・

「おい、5人とも御苦労さまやった!また、連絡入れるから」

御苦労?また連絡入れる?
「・・・・・・・・・・・・・・・」

「ちょっとN事務長、話があるんやけど、時間ある?」

「・・・少しなら、いいですよ」

「ほんなら、喫茶店でお茶でもしよか?」

「Yさん、体調悪いんじゃなかったですか?」

「まあまあ・・・少し横になったら、楽になったわ。喫茶店行こか?」

「行こうかって・・・あのいつもの喫茶店ですか?」

「そうや、何か問題あるか?」

「今は就業中ですから、お話ならここで聞きます」
と言うよりは、あの魔の巣窟、悪人達の集会所では落ち着かないから・・・

「ほな、人の居ないとこは何処や?」

「人が居たら困るんですか?」

「人が居たら困るんのは、事務長やろ!オレと仲良くしてたら、△みたいに疑う奴もおるやろ」

「その時は、Yさんが正義のヒーローみたいに現れるんじゃないんですか?」

「アホか、オレもそんなに暇ちゃうで!あの時はタマタマや、タマタマ」

「それなら、もう一度点滴室に入って、話お聞きしますけれど」

「そうやな、それがいいか」

「はい」

「おい、U! もう一度、見張っとれよ!」 「は、はい」

Yさん、何を話すのでしょうか?
まさか、何か応援要請?
取りあえず、聞いてみることにします・・・

以下 ●●Yさんの新しい仕事●● は38に続く


2009.7.30 木曜日

“や”の付く稼業36

医療・介護のよもやま話 — admin @ 17:16:48

●●Yさんの企み●● 

Yさんが、病院内で患者さまを集めて何かしているようです。
それも、ドアを閉めれば、外部との接触を断つことの出来る点滴室を無断で使って・・・
全く、何を企んでいるのやら?
普通に考えれば、他人の施設内で会合?集会?を開くなんて考えもしないでしょう。
そこが、常人と一線を画す“や”の付く稼業たる所以です。

外来看護師から連絡を受けたN事務長は、1Fにある点滴室に向います。
1Fに着くと、点滴室のドアは閉まっています。
ドアの前には、Yさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人のUさんが門番のように立っています。
まるで、中に入るなと言わんばかりの形相です。
N事務長が近付いていくと、Uさんはちょっと困惑した顔付きに変わります。

「Uさん、何しているんですか?」
N事務長がUさんに尋ねると・・・

「別に・・・」
歯切れの悪いUさんに、

「点滴室のドアを閉めて、まさか中に誰かを監禁したりしていませんよね?」

「監禁?・・・ま、まさか・・・」

「何で、そこで言葉に詰まるんですか?」

「別に・・・」

「ちょっと、点滴室に用がありますから、道を開けてくれませんか?」

「えっ?・・・それは出来まへん」

開き直って、出来ないと言うUさんに・・・
「で、出来ないって・・・どういうことですか?」

「どうもこうもないんや!」

N事務長は苦笑しながら・・・
「どうもこうもないとは、お言葉ですね!何考えているんですか?ここは貴方の病院じゃありませんよ」

「ダメなものは、ダメなんや!」

「訳の分からないことを言ってないで、どいてください!」

無理やり中に入ろうとするN事務長の行き手を体を使って妨害するUさん。
さすがに手を使わないように、手は後ろ手に組み、大きな胸と、体全体を使ってN事務長の進入を防ぎます。
傍から見ると、さぞ可笑しな光景でしょう。
点滴室に入ろうとするN事務長と、それを阻止するYさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人のUさん・・・
N事務長が右に動くとUさん左に動く、N事務長が左動くと右に動く。
フェイントを入れて、突進しようとすると、厚い胸板だけで跳ね返す・・・

「もう、Uさんいい加減にしてください」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「なんで邪魔するんですか!中にYさんが居るのは分かっているんですから!」

N事務長がそう言ったその時、Uさんの後ろのドアが開きました。
ドアの向こう側から、Yさんの巨体が現われます。

「なんや、N事務長!何、騒いどんのや!」

「騒いでなんかいません。Yさん中で何しているんですか?」

「何もしてへんがな。体調悪かったから、少し横にならせて貰ったんやけど・・・」

「今日は診察だったんですか?」

「いや、これから受診や!今、先生も看護師も休憩中やろ、悪いと思ったけど勝手に点滴室のベッド使わせて貰ったわ」

Yさんの肩越しに点滴室の中を見ると、外来看護師お報告どおり、入院患者さまが1人、外来でよく見る患者さまが4人います。
5人とも、N事務長と視線が合わないように顔を背けます。

「あの5人の患者さまはどうされたんですか?」

「あー、あいつ等か!たまたま、外来で会ってな。調子が悪いと言ったら、ここまで運んでくれたんや!」

「そんなこと、あるわけないじゃないですか!」

「それが、あったんだよ!」

あー言えば、こう言う状態です。
言葉?口で生きて、生活して、仕事をしてきたYさんにとっては、こんな言い訳は朝飯前です・・・

以下 ●●Yさん、N事務長に応援要請?●● は37に続く


2009.7.29 水曜日

“や”の付く稼業35

医療・介護のよもやま話 — admin @ 10:03:42

●●Yさんの新しい仕事●● 

自分の名前を引きあいに出した△さんを、○×病院に二度と来ないようにしてやった?と誇らしげにN事務長に言うYさん。
挙句の果てには、毒は毒をもって制する?などと訳の分からない喩えをする始末・・・
やっぱり、Yさんは自分のことを毒だと思っていらっしゃるようです。
自分で自分のことを毒だと思っているだけ、ましだと言えばましですけれど・・・

そんなことがあった翌日からも、相変わらずYさんの異常なまでの体調管理は続きます。
時間があれば、ビタミン注射を打ちに来ます。
そんなことなら、お酒を止めるとか、睡眠をよく取るとかすればいいのにと思うのは素人考えだそうで・・・
医師の見立てでは、確かにYさんの体内では、異変が起こっているということです。
血液検査をすると、時には異常な数値を示すようです。
普通の人なら、即入院という数値の時も・・・
そんなYさんが、最近、○×病院で知り合った、ならず者達を手なずけているという噂が耳に入ってきました。
身寄りの無い人や、仕事が無い人、昔やんちゃをしていた人、特に生活保護を受給している人に片っ端から声を掛けているということです。
一体、何を企んで、何をしようとしているのやら・・・

そんなある日の昼休み、外来看護部から一本の内線電話が・・・
「N事務長ですか?」

「はい」

「Yさんが、勝手に点滴室を使っているんです」

「何してるの?今、昼休みだよね?」

「そうなんです。勝手にドア開けて、患者さま達を入れているんです」

「何それ?」

「Yさんが、点滴室で患者さまを集めて、何かしているんです・・・」

「一体、Yさんは何してるの?」

「それが、点滴室に入ろうとしたら、Uさんともう一人のお付きの人が、少しだけだからって言って入れてくれないんです」

「入れない?・・・どいうこと?」

「わかりません・・・なんだか、ここからは立ち入り禁止って言われて・・・」

「何で立入禁止なの?逆じゃない!」

「そうなんですが・・・」

「それで、何してるか分かりますか?」

「いえ・・・でも、中には5人位の患者さまがいるようなんです」

「5人?患者さま?」

「はい、入院患者さまが1人とあとは外来患者さまだと思います」

「知ってる患者さま?」

「ええ、皆さんよく通院されている患者さまです」

「それで、Yさんは、何か言ってますか?」 

「何か、仕事の話をしているみたいなんです」

「仕事?」

「はい。日当だの住居だとか言ってます」

「分かりました。様子見にいきます」

「お願いします」

何で、病院の点滴室で日当だとか、住居なのでしょうか?
Yさん、病院内で勝手に手配師になっているんじゃないでしょうね・・・

以下 ●●Yさんの企み●● は36に続く


2009.7.28 火曜日

“や”の付く稼業34

●●兄弟分の助っ人(△さんの話をするYさんⅢ)●● 

Yさんに、病院の近所にある魔の巣窟、強面連中の情報交換の場である喫茶店に誘われたN事務長。
△さんの消息?も気になりますから訪ねてみると・・・
Yさん一家の他にも、いるわいるわ・・・
まさに、魔の巣窟。

世の中のしくみをまだよく理解しない年頃に、大人しか利用しない場所、例えば、隠微な飲み屋街がある地域に迷い込んだ時に感じる、違和感そのもの。
居心地の悪さ120%です。
その魔の巣窟に集まっているのは、小学生の頃に、ああいう人達に近付いたらダメですよと両親から言われていた人達そのもの・・・

そんな魔の巣窟で、△さんの話が始まります。
「△の話やったな!」

「ええ・・・」

「アイツ、自分が何様か分かってへんから」

「確かに、そうですね」

「事務長もそう思うか?」

「ま、まあ・・・」

「大体、病気でもないのに入院させろとは、アホやな!それも・・・オレの名前を引きあいに出すとはいい度胸してやがる!」

「それは、同意見です」

「アイツ、生保患者やったな?」

「そうだったかな・・・」

「なんや、はっきりせえや」

「一応、個人情報ですから」

「まあ、そういうことにしとこか・・・アイツは元構成員なのによく受給資格が取れたもんや」

「確かに、今はそのような方には受給資格無しと判断されますね・・・」

「今より、審査が甘かった時に潜り込んだんやな」

「そうでしょうか・・・それで?」

「オウ!きっちり絞めといた!」

「絞めたって、首ですか?」

「アホか?そんなことしたら、手にワッパ掛けられるやろ!」

「そうですか・・・」

「ところでな事務長!あんな奴は患者として病院に来なくてもええやろ?」

「ええ・・・」
ついでに、Yさんも来なくていいですけれど・・・

「きっちり言っといたわ!二度と○×病院に来るなって」

「そ、そうですか」

「今度、○×病院で見かけたら、大阪湾か淀川に住所変更するぞってな、ガハハハ」

「御苦労さまです」

「やっかいもん一人、厄介払い出来たやないか」

「厄介もんかどうかは・・・」

「心の中では、ラッキーとか思ってるんやろ」

「まさか・・・」
確かに、ラッキーかも・・・

「毒は毒を持って制する。って言いたいんやろ?」

「そんなことはありません」
言いたいけれど、この場では言えませんよ・・・

「もしかして、Uが居るのを知ってて、わざとオレの名前出したんちゃうやろな?」
Yさんの目がギラリと輝きます。

「とんでもございません」

「ホンマか?」

「ホンマです」

「下手な関西弁使う時は、怪しいけどな」

「ハハハハハ」

「こいつ、笑ってごまかしてやがる」

「だって、深読みし過ぎです」

「そうか?」

「そうです。たまたまです」

「オレは頭来たけど、事務長にとっては結果オーライやな」

「確かに・・・」

「まあ、これからも何かあったら、何でも言えや」

「それは・・・御遠慮させて頂きます」

「相変わらず、堅いな」

「Yさんとは、患者さまと病院職員と言う関係でお付き合いさせて頂きます」

「・・・冷たい、兄弟分や!・・・みんな、こんな奴やけど、宜しく頼むわ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

確かに、その日以降、△さんは○×病院に、一切姿を現わしていません。
病気が治ったのか?
住む場所を変えたのか?
もしかして、本当に大阪湾?淀川?

以下 ●●Yさんの新しい仕事●● は35に続く 


2009.7.27 月曜日

“や”の付く稼業33

医療・介護のよもやま話 — admin @ 15:16:52

●●兄弟分の助っ人(△さんの話をするYさんⅡ)●● 

△さんの話をすると言って、近所の喫茶店まで来いと言うYさん。
普通ならば、病院外で患者さまと会ったりはしませんが・・・
△さんの身の上が心配で・・・まさか大阪湾とか、淀川とか言わないでしょうね!

Yさん一行に遅れること5分、総務職員に指定された近所の喫茶店に行くことを告げ、その喫茶店に向かうと・・・
実のところ、その喫茶店は、“や”の付く稼業の人達の情報交換の場所なんです。
一度も行ったことはありません。
随分、患者さまからも噂は聞いています。

昔風の呼鈴の付いた、木枠のドアを押すと・・・
「カラン、コロン、カラン」
レトロな呼鈴の音がします。

「オウ!事務長!こっちや!」

呼ばれた方に目をやると・・・
Yさん、Uさん、もう一人のボディーガード兼、付き人と、あらあら、ご近所でお付き合いを控えなさいと言われている、有名な方々のオンパレードです。
「皆さん、おはようございます」

「○×病院の新事務長や!」 「こいつ、なかなかやり手だってな!」 「真面目すぎるって噂もあるけどな!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」
口々に勝手なことを言ってます。でも、N事務長って有名なんだ・・・

「まあ、こっちに座れや。オイU!お前の席空けろ!」

「ハイ」

「この、端の席でいいです」

「いいから、真ん中に座れや!みんなにも顔覚えて貰え!」

Yさん、そんなこといいです・・・出来れば、皆さんとお知り合いになりたくないくらいです・・・
「・・・そうですか?」

「何、恥ずかしがっとんねん。いつもの事務長らしくないやんか?」

どの面下げて、こんな場所に居ろっていうの?アウェーもアウェー、中国で開催されたサッカーアジアカップの日本代表みたいです。
「恥ずかしいことは無いですが・・・」

「オウ、みんな、事務長とオレは兄弟分だからな!ヨロシク頼むぞ!」

「Yさん、いつから兄弟分にしたんや?相手は堅気やで!」
ご近所でお付き合いを控えなさいと言われている、その1、確か・・・街宣車をお持ちの団体の支部長さんが、口を挟みます。

「何言っっとるんや!この事務長、只もんちゃうで!オレに面と向かって正論で注意しやがる!・・・挙句の果てに、取引までしようとしやがるんや!」

「そりゃー凄いわ!怖いもん知らずか?」

「そうでもないんや、このニコニコ顔で言いたいこと言うんや、こっちも気が抜けるわ」

「随分、贔屓してるやんか?」

「そうやの・・・まあ、腐れ縁やな!そうやろ事務長?」

腐れ縁って、そんなにご縁ありませんけれど・・・
「Yさん、腐れ縁って程のご縁はまだ無いと思いますが・・・」

「な、こうやろ!これが煮ても焼いても食えん証拠や!ガハハハハ」

「事務長、エライ奴に好かれたもんやな!」
ご近所でお付き合いを控えなさいと言われている、その2、確か・・・差別撤廃を訴える組織のリーダーがチャチャを入れます。

「事務長、こんな方々がオレの知り合いや、何でもすぐに相談乗るからな!」

「・・・でも、皆さまにお力をお借りすると、後でお返しが大変ですから、なんとか自分の力でやっていきます」

「聞いたか?」 「聞いたわ」 「こいつ言うわ」
何故か絶賛の嵐・・・

「な、言ったとおりやろ?好きなこと平気で言いやがるんや!ケロッとした顔してこんなこと言うか?」

「言わへんな」 「大物かタダの馬鹿か?・・・」

「それで、Yさん。△さんのことでしたよね?」

「オウ、そうそう」

やっと本題に入れるようです・・・
話しを聞いて、こんな場所、こんな面子からは、早々に退散するに限ります。

以下 ●●兄弟分の助っ人(△さんの話をするYさんⅢ)●● は34に続く


2009.7.26 日曜日

“や”の付く稼業32

医療・介護のよもやま話 — admin @ 11:08:41

●●兄弟分の助っ人(△さんの話をするYさん)●● 

Yさんを引き合いに出して、入院させろと騒いでいた△さん。
その騒ぎを、Yさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人のUさんがハナから見ていたから堪りません。
Yさんの名前が△さんの口から出た途端に、Uさんが携帯電話を取り出し、連絡を始めます。
相手は・・・やっぱりYさんでした。

こんな時の行動の速さには、本当に驚きます。
連絡してから、5分も経たない内にYさん一行の登場です。
この人達はもしかすると、警察は勿論のこと、救急車や消防車の到着よりも速いのかも・・・

そして、△さんに有無を言わさず、△さんを連れ去りました。
車は車道の真ん中に止めたまま、後続の車など無視・・・
後続の車も、車の中から出てきたのが見るからに“や”の付く稼業の方たちでは、クラクションも鳴らさないし、文句も言いません。
でも、△さんはどうなったのか?
N事務長は、△さんの対応をYさんに譲ったことになりました。
これでよかったのかな?
でも、しょうがありません。
△さんがYさんの名前を引きあいに出したから・・・

よく、一般人が喧嘩の合間に、どこそこの誰々を知ってるとか、オレのバックには誰々が付いてるなんて言いますが、そんな言葉が出たら、その時点でその人の負けです。
“や”の付く稼業の人達が、一般人の喧嘩の助太刀なんかするわけがありません。
一昔前ならまだ知らず、暴対法のうるさい今のご時世、稼業の人達が一般人に暴力を振るうなんてあり得ません。
いいところ、もう喧嘩は止めなと相手に言う位・・・
でも、助太刀を頼んだ相手には、絶対に見返りを求めます。
自分の名前が出たら、それだけで商いにする。それが“稼業”です。

つまり、名前で商いをしているから、その名前を勝手に使われたら・・・
・・・お仕置きあるのみ。
△さんは、どんなお仕置きを受けているのやら?

今回の件では、N事務長が名前を出したわけじゃありませんから、N事務長は見返りは求められないでしょうが、Yさんの話しには付き合わなければいけないでしょう・・・
あーあ、△さんの大馬鹿者、N事務長の時間を返せ!

そして翌日、医事課受付から電話が・・・
「N事務長、Yさんがお話があるって言っておられます」

「そうですか・・・今、そちらに行きます」
やれやれ、早速のお出ましです。

受付に着くと、YさんがUさんを連れて患者さまに話掛けています。
「どうですか、この病院は?」

「ええ、先生も優しいし、職員の方も良くしてくれます」

「そうですか、今後も利用してくださいね!」

Yさん、何してるの?アナタの病院じゃないから、そんなところで患者さまに病院の良し悪しの評価を聞かなくてもいいです・・・
「Yさん、お呼びですか?」

「オー、事務長!この間は世話になったな」

別にお世話していませんけれど・・・
「何のことでしょうか?」

「△だよ!△!」

「あー△さんのことですか?」

「ちょっと時間いいかな?」

「少しでしたら・・・」

「ここじゃなんだから、隣の喫茶店行こうか?」

「いえ、ここでいいですけれど」
話し長くなるの嫌だから、立ち話の方がいいんだけれど・・・

「じゃあ、先に行ってるわ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

しょうがありません。△さんのことも少しは気になりますし、お付き合いすることにしましょう。
時間は30分をメドに・・・

以下 ●●兄弟分の助っ人(△さんの話をするYさんⅡ)●● は33に続く


2009.7.25 土曜日

“や”の付く稼業31

医療・介護のよもやま話 — admin @ 15:48:53

●●兄弟分の助っ人(△さんの運命や如何に?)●● 

Yさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人のUさんが側に居るのに気付かず、Yさんを○×病院が特別扱いしていると大きな声で騒ぐ△さん。
それを聞いたUさんは、誰かに電話しています・・・
あーあ、何だか嫌な予感・・・
ここは、流れに身を任すしかありません。

「おい、どうなんや!事務長さん!Yを特別扱いしてるんやろ?」

「そんなことは、絶対にありません。単なる一患者さまです」

「そんなことあらへん!」

「あらへんことは、ありません」

「なんやと!おちょくっとるんか?」

「いえ、そんなことはありません」
やっぱり、分かりますか・・・おちょくっています!

「Yはこの病院に入院してたこともあったやろ!」

「そうですね、あったかもしれませんね」

「なんで、現役のYが入院出来て、今はカタギのオレが入院出来ないんじゃ!」

「そういう問題ではありません」

「じゃあ、どういう問題や!」

「入院する必要が有るか、無いかの問題です」

「ちゃうやろ!」

「ちゃいません」

「だから、ふざけんなって言ってるやろ!オマエの下手な関西弁聞くと虫唾が走るわ!」

「それは、失礼しました」

「現役には、優しくして融通利かしとんのとちゃうか?」

「そんなことは絶対にありません」

と言った時、Uさんが走り出すのが見えました。
Uさんの向かった方向からは・・・Yさんの黒いボディーが艶めかしく輝く、トヨタのセルシオがゆっくりと向ってきます・・・
△さんは、車道に背を向けている為にYさんの車に気が付きません。
やっぱりUさんの電話の相手はYさんだったようです。
電話を切ってから、まだ5分と経っていないのに・・・

「おい、事務長!何処見とんのや?話、聞いとんのか?」

「ええ、聞いてます。もう、△さん諦めて帰られたほうがいいと思いますけれど」

「なんで帰らなあかんのや?Yが入院出来るのに、何でオレが入院出来へんのや?」

「ですから・・・」

そう言ったN事務長の目には、後続の車を無視して、車道の真ん中に車を止め、Uさんが開けた後部座席から降りるYさんの姿が映ります。
助手席からも、いつものボディーガード?が降りています。
あーあ・・・△さん、早く帰ったほうが・・・

普段なら、恐い顔していても、遊んでいるような表情をしているYさんが、この時ばかりは本物の悪人顔をしてます。
一分の隙も無い悪人顔・・・その残忍さで生計を立てている仕事の顔・・・

「△さん、本当にもう諦めて帰ったほうが・・・」

「だから、Yが入院出来て、オレが何で入院出来へんのや!」

Yさん、1m後方、50cm、30cm・・・
「なんや?オレがどうしたんや!オレに何か用か?」

ギョッとした顔をした△さん・・・恐る恐る後ろを振り向くと・・・そこには、大きな眼を見開いたYさん。
「あっ!Yさん・・・」

「なんや、さっきはY、Yって呼び捨てして頂いてたのに・・・△先輩、Yって呼び捨てで結構ですよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「おう!事務長やんか!こいつとの話終わったか?」

「まあ・・・話は終わったような・・・」

「そうか、じゃあちょっとコイツ借りるわ」

Yさんがそう言うと、Uさんともう一人のボディーガードが△さんの両脇を腕で絡めます。
「じゃあ、事務長!またな!」
Yさんの低い声が、N事務長のお腹に響きます・・・

以下 ●●●●兄弟分の助っ人(△さんの話をするYさん)●● は32に続く


2009.7.24 金曜日

“や”の付く稼業30

●●兄弟分の助っ人(△さんの運命を変える一言)●●

N事務長が△さんと話をしているところに、Yさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人のUさんが病院から出てきて、遠巻きに2人の会話を聞いています。
Uさん、余分な口出しは無しですからね・・・と思っていると・・・

「大体な、医者も人間や!」

「そうですが、それがどうされましたか?」

「オレみたいに、今は大人しくしている奴の言うことは聞かへんわな」

「そんなことはないですよ」

「オマエ、知っとるか?」

「何をですか?」

「この辺じゃ有名やぞ!」

「何がですか?」

「事務長、オマエも仲いいらしいやんか?」

「仲がいい?誰とですか?」

「ほら、あの○×組のYや!」

「Yさん?」

「そうや、あの紳士づらしたYや!」

どこが、紳士なのか・・・△さん!貴方よりは多少は紳士ですけれど・・・50歩100歩!
「確かにYさんも、病院に来られてますが・・・」

「随分、ええようにしてるみたいやんか?」

「はあ?何言ってるんですか?」

「だから・・・この辺りでは有名やぞ!」

「何がですか?」

「○×病院はYの言いなりやって!」

「そんなことはありません!」

「皆、言っとるぞ!」

「それは残念な噂ですね・・・Yさんも患者さまの中の、お一人なのは間違いありませんが・・・」

「やっぱりそうや!Yにはいいようにしてやってるんや!」

と、△さんが言った時、遠巻きに話を聞いていたUさんが、携帯電話を取り出して、何かを話しています・・・
どうか、口挟まないでくださいね!Uさん!

△さんのYさん批判はまだまだ続いています。
相当嫌いなんですね、Yさんのこと・・・
でも、Uさんが側に居ること気付いてないのかな?
すると、Uさんの声が聞こえます。

「はい、はい。そうです。お待ちしています!」
えー、誰が来るの?
もしかして、Yさん?
あーあ・・・△さん、入院は諦めて早く帰った方がいいのに・・・

以下 ●●兄弟分の助っ人(△さんの運命や如何に?)●● は31に続く


2009.7.23 木曜日

“や”の付く稼業29

●●兄弟分の助っ人(N事務長、△さんを諭す)●● 

せっかく、病院に入院してやると言っているのに、断るとはどうなんだ!と息巻く△さん。
あまりにも大きな声なので、病院に出入りする患者さまみんなが、△さんとN事務長を何事かと見ていきます。
中には、また誰かが騒いでいるのか、相変わらず騒々しい病院だと思っている患者さまもいます。
顔見知りの患者さまは、N事務長、頑張って!なんて顔して通り過ぎていきます・・・

さて、これからが反撃です。
「△さん、まず根本的に間違っていることは・・・」

「何が間違ってるんや!」

「病院は、どんな患者さまが入院しても、美味しい患者さまなんて思いません」

「そんなことないやろ!」

「そんなことあります!」

「嘘こけ!」

「嘘なんて言いません」

「どこの病院だって、あの人はもう退院してもらわなくっちゃ!なんて言ってるやんか!」

「そうですか?」

「ああ、そうや!」

「それは、違う意味ですよ」

「どんな意味や!」

「もう、退院してもいい時期で、他のベッドの空きを待っている患者さまの為に退院して貰いましょうという意味です」

「ほんまか?」

「ホンマもホンマ!嘘偽り無しです」

「その言い方が嘘っぽいんや!」

「そうですか?」
△さんに合わせてあげたのに・・・

「大体、何処の病院だって、金儲けせなあかんやろ?」

「もちろん、赤字ではいけませんが、それは最終的な話で、患者さまは皆平等です」

「平等なんやな?」

「もちろんです」

「そんなこと無いと思うけどな!」

「どういうことですか?」

「医者だって、看護師だって、オマエみたいな事務屋だって・・・」

「なんですか?」

「オレみたいな奴は入院させたくないんやろ?」

「そんなことはありませんよ・・・」

「嘘こけや!」

「嘘じゃありません。△さんが瀕死の重傷で入院が必要となれば、もし医師や看護師が嫌だって言っても・・・私が入院させます」

「ほんまか?」

「ホンマ・・・本当です」

「オレみたいな、昔ヤンチャやってた、生保患者でもか?」

「もちろん、そんなことは関係ありません」

「そうか~?」

「勿論です。ただし、医師が診察をして入院の必要があると判断したらですけれど!」

「そこや・・・その医師が問題や!」

「何が問題なんですか?」
と言った時、病院からYさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人のUさんが出てきました。
Uさんは、遠巻きにN事務長と△さんの会話を聞いています・・・
お願いですから、余分な口出しはしないで下さい。

以下 ●●兄弟分の助っ人(△さんの運命を変える一言)●● は30に続く


2009.7.22 水曜日

“や”の付く稼業28

医療・介護のよもやま話 — admin @ 16:51:57

●●兄弟分の助っ人(△さん外でも吠える)●● 

△さんが拒否するのを、無理やりに近い状態で病院の外に連れ出したN事務長・・・
これからが、本番です。
Yさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人のUさんに言わせると、昔はやんちゃで、とある組織の2軍には入団していたそうですから・・・

「オイ、事務長!どこまで行くんや!」

「そうですね、もう少し病院から離れましょうか!」

「オマエ、なんかオレが騒いだらまずいことでもあるんか?」

「いえ、別に・・・ありませんけれど・・・」

「そんなら、ここでええやろ?」

「まあ、いいですけれど・・・」

「なんや、その言い方は?」

「言い方が間違ってますか?」

「オマエ、舐めとんのか?」

「いえ」
さすがに、ハイとは言えないでしょう・・・

「で、なんや?」

「えっ?△さんがお話あるんじゃないですか?」

「オマエがこっちに来いって言ったんやろ?」

「まあ、そうですが・・・」

「ほな、オマエから言うのが筋ちゃうんか?」

「そうですね・・・じゃあ・・・」

「じゃあ?・・・なんや?」

「何を、病院内で騒いでいらっしゃったのですか?」

「オレは体調悪くて、診察受けたんや!」

「はい・・・」

「患者が入院させてくれって言うのに、入院させないとはどういうことや?」

「なるほど・・・」

「なるほどやと?話し聞いとるんか?」

「ええ・・・」

「病院だって、オレみたいな患者が入院すれば美味しいやろ!」

「美味しいかどうかは・・・」

「なんや?」

「分かりませんが・・・」

「分からんだと?」

「ええ」

「オレは生保患者や!取りっぱぐれも無いし、大したことせんでもええやんか、静かに寝てるだけで病院にはお金が入ってくるんやぞ!」

「そうですか・・・」
それが問題なの!そんな患者さまは、病院にとって美味しくもなんとも無いんです!

「オレが入院してやるって言ってるのに、断るとは、どんなんや!」

どんなんや?と言われても・・・困った人です・・・
ちょっと、病院がどんなところか理解頂かなくてはいけないようです。

以下 ●●兄弟分の助っ人(N事務長、△さんを諭す)●● は29に続く


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