“や”の付く稼業37
●●Yさん、N事務長に応援要請?●●
勝手に点滴室を使用しているYさんを現行犯逮捕しようと思い1Fに降りたN事務長。
そのN事務長の行く手を阻むのは、Yさんの運転手兼、ボディーガード兼、付き人・・・簡単に言えば手下のUさん。
Uさんの体を張った阻止に右往左往していると、点滴室のドアが空き、中からYさんが素知らぬ顔で顔を出します。
Yさんの他には、外来看護師の報告どおり入院患者1名と外来患者4名が点滴室の中にいます。
Yさんの話によると、気分の悪くなったYさんを、この5人が点滴室に運んでくれたと言うのですが・・・
「でも、Yさんには、立派な部下が2人もいるじゃないですか?」
「それがな、その時は2人とも車に戻っててな・・・本当に役に立たない奴らや!」
「でも、Uさん。今、私の行動を邪魔してましたよ」
「こら!U!オマエ、何しとんや!」 「すみません!」
始まりました。猿芝居・・・
「すみませんが、声、大き過ぎます」
「おお、すまん、すまん」
すまん、なんて思ってもいないくせに・・・
「それで、体調は良くなったのですか?」
「ああ、何とか・・・そうそう、あの律儀な通りすがりの患者達を帰してやってもええやろ?」
「そうですね・・・」
現行犯でもないから、しょうがないか・・・
「おい、5人とも御苦労さまやった!また、連絡入れるから」
御苦労?また連絡入れる?
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「ちょっとN事務長、話があるんやけど、時間ある?」
「・・・少しなら、いいですよ」
「ほんなら、喫茶店でお茶でもしよか?」
「Yさん、体調悪いんじゃなかったですか?」
「まあまあ・・・少し横になったら、楽になったわ。喫茶店行こか?」
「行こうかって・・・あのいつもの喫茶店ですか?」
「そうや、何か問題あるか?」
「今は就業中ですから、お話ならここで聞きます」
と言うよりは、あの魔の巣窟、悪人達の集会所では落ち着かないから・・・
「ほな、人の居ないとこは何処や?」
「人が居たら困るんですか?」
「人が居たら困るんのは、事務長やろ!オレと仲良くしてたら、△みたいに疑う奴もおるやろ」
「その時は、Yさんが正義のヒーローみたいに現れるんじゃないんですか?」
「アホか、オレもそんなに暇ちゃうで!あの時はタマタマや、タマタマ」
「それなら、もう一度点滴室に入って、話お聞きしますけれど」
「そうやな、それがいいか」
「はい」
「おい、U! もう一度、見張っとれよ!」 「は、はい」
Yさん、何を話すのでしょうか?
まさか、何か応援要請?
取りあえず、聞いてみることにします・・・
以下 ●●Yさんの新しい仕事●● は38に続く