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2010.4.2 金曜日

行き場のない患者(Tさん)のその後8

●●T弁護士の思い●● 

O弁護士は、Tさんのことを昔は明るくて皆の中心で笑っていた。今は何処かで道を外してしまたかなと言いました。
やはり、O弁護士もTさんに対して、何か引っかかるものがあるのでしょう。

「それで、その過換気症候群が詐病だとすると、向精神薬は身体に悪い影響を与えることは間違いありませんね」

「もちろんそうです」

「法的にも、向精神薬は問題になっていますし、病院での取り扱いも相当厳しいですよね」

「そのとおりです」

「何でこうなったんだろう」

「それは分りません」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

よし、少し地雷の上に足を持って行こう。
「前にTさんから謝罪を受けた時に、Tさんの口から私は国籍が違うのって言葉が出ましたけれど、それは何か関係があるんですかね?」

「Tさんは、そんなことまで言いましたか?」

「ええ」

「そうですか・・・」

「その時点では、それは関係ないことだと思いましたし、その時は聞き流しましたが、そのことが原因で、Tさんの心の奥に何か暗闇が存在するのかなって思っていました」

「それはあるかもしれません」

「そんなものですか?」

「ええ、彼等の中で生まれてから一度も差別されたことがない人はいませんから」

「そうなんですか?」

「ただし、それを本人がどう受け止めるかによって変わってきます」

「どう受け止めればいいんですか?」

「それに負けない、自分を確立することです」

「どうやってですか?」

「差別する人もいれば、そうでない人もいるってことです」

「それはそうです。今の時代で差別する人がいることのほうが驚きです」

「差別する人に対して恨みや怒りを持つのではなくて、しない人達と友好な関係を作る方がいいということに気が付くことです」

「仰る通りだと思います」

「でも、Tさんはまだそれが出来ない。と言うよりは、分っていても間違った方向にその思いをぶつけているみたいです」

「自分の持っている権利を主張するってことですか?」

「ええ、簡単に言えばそういうことです」

「生活保護・・・これも権利ですよね」

「ま、まあ、そういうことになります」

「これについては、私がとやかく言う必要はありませんが、そのことが病院でのTさんの行動の問題の本質ではないですか?」

「確かにそれはあるかもしれませんね」

「このままでは、いつかTさんは本当に病院内で問題を起こしませんか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

以下 ●●O弁護士の約束●● は9に続く