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医療・介護のよもやま話

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2010.4.4 日曜日

行き場のない患者(Tさん)のその後10

医療・介護のよもやま話 — admin @ 17:37:01

●●院長の喜びの声●● 

Tさんが最も信頼し、頼りにしているO弁護士との電話を終えて、N事務長はホッと一安心です。
O弁護士ならば、間違いなくTさんの○×病院通いを止めてくれるでしょう。
今は○×病院勤務ではないけれど、前任のN事務長が居なくなった途端に災いが降りかかってきたら新事務長もイイ気持ちはしないでしょう。
ましてや、その災いの相手があのTさんです・・・
新任事務長とは、引き継ぎで1週間程度しか顔を会わせていませんから、もしかすると前任事務長の嫌がらせと取られる可能性も?
まあ、そんなことは無いと思いますが、取りあえずは一件落着で一安心。
早速、連絡を待っている○×病院の院長に電話をいれることにします。

院長の携帯に直接電話をすることは止めて、○×病院の代表電話番号をダイヤルします。

「○×病院です」

「お忙しいところ申し訳ありません。Nですが、院長をお願い出来ますか?」

「・・・Nさんですか?」

「はい、Nです」

「・・・どちらのNさまでしょうか?」

これだから、病院事務員の電話の取り次ぎはダメなんです・・・
そこまで、疑らなくてもいいでしょ!
というよりは、前事務長の声さえ分らないの?

「以前、○×病院でお世話になりましたNと申します」

「もしかして・・・N事務長・・・ですか?」

「そのとおり!」

「なんだ・・・そうならそうと言ってください。お元気ですか?」

「元気だけど・・・て言うか、声で普通分るでしょ!」

「だって、声色も変えてるし・・・名前しか言わないから・・・」

「そこを相手に不信感を持たれずに、電話を取り次ぐのが事務としての仕事です」

「不信感持たれました?」

「ああ・・・Nと言う人が院長にクレームを言いに電話してきたかなという、君の疑いの気持ちが声に表れていました」

「それは大袈裟です・・・でも、確かに電話をしてきたNさんはそんな声をしてました」

「・・・・・そんなに、嫌味な声してる?」

「はい」

「即答ですか・・・じゃあ、怪しい者じゃないことが分ったなら、院長に繋いで」

「はい、お待ちください」

全く、反省の色なしです・・・
まあ、病院はこれでもかというほど、次ぐから次へと電話が掛かってくるし、中には変な電話も多いから当然と言えば当然だけれど・・・医事課職員の電話対応については、前任事務長として反省すべきです。

「電話代わりました」

「院長、Nです」

「お待ちしていました。何か良い方法が浮かびましたか?」

「ええ・・・今、お話しても大丈夫ですか?」

「ああ、今は院長室で看護部長と2人だから・・・」

「新事務長とS君は退席されたんですか?」

「S君には事情だけ聞いて、当直明けだし引き留めるのもなんだから帰らせました」

「新事務長は?」

「まだ、病院のことよく分ってないし、N事務長が居なくなってから問題山積で青い顔しているから、この件は関わらなくていいと言って通常業務に戻って貰いました」

「そうですか・・・」

やっぱり新事務長は、青い顔しているようです。
どんなに病院勤務が長くても、○×病院はある意味特殊な病院・・・野戦病院ですから病院勤務経験者でも青くなって当然です。
更に、新事務長は他業種からの転職ですから、その気苦労はお察しします。

以下 ●●院長の喜びの声Ⅱ●● は11に続く