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医療・介護のよもやま話

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2010.4.5 月曜日

行き場のない患者(Tさん)のその後11

医療・介護のよもやま話 — admin @ 13:39:07

●●院長の喜びの声Ⅱ●● 

新事務長とS君は退席させ、院長室で院長と看護部長の2人がN事務長からの電話を待っていたということです。
それでは早速、院長と看護部長の2人に朗報をお届けすることにします。

「それで、N事務長。Tさんの件、今後どうしたらいいと思うかな?」

「Tさんを今後どうするかですが・・・」

「名案をお願いするよ」

「たった今、Tさんの件については解決しました」

「?、?、?」

「多分、いや間違いなく、今後○×病院にTさんが現れることはないと思います」

「ど、どういうことかね?」

「お時間を頂いた間に解決しました」

「解決?」

「はい。解決です」

「どうやって解決したのかね?」

「ある方に電話をしました」

「電話をかね?」

「ええ、院長に、事前にご承諾を得ずに勝手に行動を起こしたことは申し訳ありませんが、個人的な繋がりで試しに連絡してみたら解決したってことです」

「誰に電話をしたのかね?」

「以前に院長に報告したと思いますが、Tさんの代理人として○×病院に来られたO弁護士です」

「弁護士・・・ああ、そんなこともありましたね」

「あの時は、私しかO弁護士に会っていませんから、私が電話した方が話が早いと思いまして、越権行為とは思いましたが連絡させて頂きました」

「いやいや、越権行為ではありません。 こちらも関係のないN事務長にお願いすることに看護部長共々、申し訳ない気持ちでいましたから・・・」

「確かに今は別の病院ですが、同じグループですし、いつでも困ったことがあれば言いつけてください」

「いや、本当に有難う」

「もともと私が当事者でもありますし、新事務長の面子が潰れない程度にご協力しようと思っただけです」

「本当に助かりました・・・あの弁護士に連絡したわけですね・・・」

「そういうことです」

「ちなみに、O弁護士は何て言っておられましたか?」

「びっくりされていました」

「そうだろうね・・・」

「一度間に入って収拾した問題を、当人が蒸し返したわけですから」

「全くだね」

「責任を持って、再度Tさんに言い含めることを約束して頂きました」

「ウンウン」

「もし、今後何かあった場合は、院長の方から連絡を取って頂いて結構です。O弁護士にもそう伝えておきました」

「連絡先は?」

「事務長室のリスクマネージメントのファイルに入れてあります」

「分りました。あとで新事務長に持ってこさせます」

「そうしてください」

「いやいや、相変わらずのリスク管理術です。最善の方法を考えて、行動して、取りまとめる。この能力は、やはりN事務長以外の誰にも真似が出来ません」

「褒めすぎです」

「そんなことはありません。現に新事務長なんかは、話を聞いても下を向いたまま、青い顔していただけです」

「慣れない仕事だからだと思います」

「そうとも言い切れません。リスク管理についてはやはり才能、センスの問題だと、N事務長と一緒に仕事をしてから思うようになりました」

「そうですか?」

「ああ、N事務長は自分では分らないだろうけれど、N事務長の訳の分からない相手を懐柔させる能力には目を見張るものがあります」

「ハハハ、院長、訳の分からないですか?」

「ああ、いつの間にか相手を納得させるというのか、煙に巻くというか、諦めさせるというか・・・」

「褒められているんですよね?」

「勿論。要は、相手によって瞬時に対応を決めて行動を起こせる判断力が優れているということです。そしてその判断、対応が間違ってないこともです」

「今更ながら、院長に褒めらと何だか背中がこそばゆくなります」

「何はともあれ、今回の件はありがとう。近くに来たら必ず顔を出してください。食事でも行きましょう」

「ありがとうございます。また、寿司屋さんでたらふく食べさせていただきます」

「そのくらいであれば、いつでもどうぞ」

「それじゃあ失礼します」

「看護部長が電話代わってくれって言ってるが・・・」

「院長、看護部長に代わると話が長くなりますから、もう切ります」

「ホホホ、分った。じゃあ、忙しいようだから・・・また連絡ください」

「はい、失礼します」

=完=