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医療・介護のよもやま話

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2010.4.12 月曜日

家族の形5

医療・介護のよもやま話 — admin @ 19:17:06

●●家族探し●● 

家の中で倒れていた・・・放置されていた老女(見た目)は入院することになり、救急隊長は収容先に寄って、○×病院に搬送した旨、張り紙をしてから署に戻ることになりました。
老女の容態がよくなれば、病気の発症時期や搬送時の経緯も分るのでしょうが、それまでは勝手な憶測は出来ません。
まずは病院で出来ることを、全てすることから始めることにします。

N事務長は、医事課の入院係、ケースワーカーを集めます。
「忙しいのに悪いね」

「どうされましたか?」
ケースワーカーのT君には、まだ患者さまのことが耳に入っていないようです。

「先程、入院された患者さまのことですよね?」
医事課入院係はナースステーションに詰めているだけあって、状況は把握しているようです。

「先程って、どの患者さまですか?」
この期に及んでも、まだ自分の情報不足を晒すケースワーカーのT君に、

「Tさん、後で詳しいことを話すから」
と、入院係が助け舟を出しますが、後の祭り。
N事務長の職員イジリの始まりです。

「Tさん、だから、いつも救急車が病院に着いたら、まずは外来に降りて、どんな患者さまが搬送されてきたか確認しなさいって言っているでしょう」

「アー、ハイ」

「アー、ハイ。じゃなくて、返事はハイだけでいいです。アーはいりません」

「ハ、ハイ」

「だから、ハ、ハイ。じゃなくて、ハイだけでいいの」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「そこは、ハイでしょ?」

「ハイ」

「じゃあ、入院係の方から、今、貴方が理解していることをT君に話してあげて」

「はい。先程、入院になった女性ですが、60代で栄養失調によると思われる衰弱で入院になりました。既往歴は、多分・・・脳梗塞による右半身マヒ。何故、多分なのかは今清拭中で、清拭終了後にCT等の検査の予定だからです。家族の方は救急車に同乗されず、まだ連絡が取れていません。保険証未確認。氏名も確認出来ません。救急車に収容された場所、その家のお住まいであればBさんということになります」

「まあ、そんなところかな・・・T君、理解出来た?」

「なんとなくは・・・で、どうしてかな?・・・じゃあ、本人が搬送依頼したんですか?」

「いいところに気が付きました」

「流石、ケースワーカーですね。ケースワカーはこういうところに気が付くもんですよね?」

「いいところに気が付いたと褒めたら、すぐに調子に乗るなあ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「でも、本人が搬送依頼したんじゃないってことは、判明しています」

「そうですよね、あの状態では、自分で電話は出来そうにありません」

「そんなに酷いの?」

「後で、お部屋に確認に行ってください」

「そうさせて頂きます」

「勿論、今は話も出来ないですけれど」

「そうなんだ・・・」

「それで、行路申請も出来ませんから、その患者さまの身元調査をお願いします」

「どうやってしますか?」

「それを考える為に、君達2人を呼んだんだよ!」

「はい」 「ハイ」

以下 ●●家族探しⅡ●● は6に続く