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医療・介護のよもやま話

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2010.6.1 火曜日

家族の形55

医療・介護のよもやま話 — admin @ 20:59:43

●●N事務長の判断●● 

E内科部長に話したのと同じように、Bさんのご主人はN事務長にも奥さんを退院させたいと言います。
そして、それは奥さん本人の希望であることも忘れずに言い添えました。
そんなBさんのご主人にN事務長は、それは奥さんをまたほったらかしにするのかと問い質しますが、さすがのBさんもその言葉には敏感に反応しました。
でも実際の話として、そのまま家に寝かせておくだけのようですし・・・

「言葉に裏表がないことを証明するのに、これからは思っていることをそのまま包み隠さずお話させて頂きます」

「ああ・・・それで結構です」

「まず、退院は無理だと思います」

「どうしてかな? 患者と家族の一致した意見なんだぞ」

「そうかもしれませんが、今の段階では奥さんから直接聞いたわけではありません」

「それじゃあ、本人から聞けば分かるよな」

「そうですが、それが本心なのかは私達では判断できません」

「そんなことないだろう」

「ましてや、大好きなご主人を前にしては・・・」

「前にしては何だね?」

「ご主人の希望していること以外のことを口に出来ると思いますか?」

「それじゃあ、私が彼女に無理やり退院したいと言わせているように聞こえるけれど」

「そうは言いませんが、奥様は入院して気も弱くなっていらっしゃるでしょうから・・・」

「それとこれは関係ないと思うけれど」

「いえ、これだけは言っておきますが、昔の元気だった頃の奥様の精神状態とは全く別の物と思って頂いた方がいいと思います」

「そんなものかな?」

「それはそうですよ」

「そうなんだ」

「えっ?・・・」
やっぱりBさんのご主人はある意味浮世離れしていて、今風に言えば天然なのかもしれません・・・
「奥様は、何でも結構ですが、今までにご主人の意見に反対したこととかありますか?」

「そんなことはなかったな・・・」

「そんな奥様が、自分が動けなくなって自分の身の回りのことも出来なくなっている時に、ご主人に逆らうようなことが言えると思いますか?」

「逆らうなんて、今までも無かったからね・・・」

「そうでしょう・・・それならば尚更です」

「どういうことかな?」

「ですから、元気な時でも・・・言葉は悪いかもしれませんが、いついかなる時でもご主人に対して従順だった奥様が、病気になって、自分の将来のことを考えられない時にご主人の意見に反対出来ると思いますか?」

「それはまた辛辣な意見ですな」

「そんなことはないと思います」

「そうですか・・・」

「ええ、普通の意見だと思います」

以下 ●●N事務長の判断Ⅱ●● は56に続く