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医療・介護のよもやま話

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2010.6.9 水曜日

家族の形63

医療・介護のよもやま話 — admin @ 16:07:09

●●Bさんと奥さんの今後●● 

Bさんのご主人はN事務長の意見に納得したのか、これから病棟で奥さんを含めた話し合いをして、今後どうするのか話し合うことに同意します。
それにしても、この夫婦は一体どんな生活をしていたのか・・・
奥さんが倒れてからの2人の関係はどうだったのか・・・
これから、どんな関係で生活していくのでしょう・・・

「それじゃあ、奥さんのいる病室へ行きましょう」

「病室で話をするんだな」

「個室ですし、それがいいと思います」

「相談室とかもあるんじゃないのか?」

「奥さんも長時間椅子に座っているのも辛いでしょうから、病室になると思います」

「そうか・・・」

「何か問題でもありますか?」

「本当に彼女、妻は車椅子なりなんなりを使って、生活出来るようになるのかな?」

「ええ、まだお若いですし、訓練で相当な程度までいけると思います」

「確かかな?」

「すみません。私は医療従事者じゃありませんから、詳しいことは主治医のE医師に聞いてください」

「ああ、分かった」

「じゃあ、まいりましょう」

「そうしようか・・・」

「その前に病棟に連絡だけしておきます」

N事務長はそう言うや内線電話に手を伸ばします。
内科病棟の内線番号を押して病棟師長を呼び出しました。

「師長ですか? ええ、はい。 
これからBさんのご主人と病棟に戻りますからE先生にもそのようにお伝え下さい。
はい、はい。 そうです奥さんの病室へ戻ります。
ええ、そのつもりです」

受話器を置くと、BさんがN事務長に話しかけてきます。

「何が、そのつもりなんだね?」

「病棟師長が心配してましたよ」

「師長が何を心配しているんだ?」

「Bさんがこのまま帰るんじゃないかって」

「そんなことか・・・」

「それで、奥さんの今後について話し合いをする気持ちになってますという意味でそのつもりですって言ったのです」

「なるほどな・・・」

「さあ、行きましょう」

「しょうがないな、行くとするか・・・」

「さあさあ、早く行きましょう」

そう言うと、N事務長はBさんの後ろからBさんの背中を押すように寄り添いますが、

「そんなに近付かなくても、逃げやしないから」

と言うBさんの言葉に苦笑いを押し殺します。

以下 ●●Bさんと奥さんの今後Ⅱ●● は64に続く