大阪・兵庫・神戸・京都、関西で、医師・看護師・薬剤師など転職・求職を希望される医療従事者の方へ病院・医院等医療機関の求人をご紹介

Home  »  医療・介護のよもやま話

医療・介護のよもやま話

関西の医療転職・求人サイト メディコプロ プログ

2010.9.24 金曜日

禁煙71

医療・介護のよもやま話 — admin @ 10:42:35

●●禁煙治療5日目Ⅳ●● 

禁煙治療5日目、タバコから完全に離れると決めた日です。
こんな日は、大事をとって誰とも会わず、家でじっとしているのが得策です。

幸いなことに今日は仕事で外に出掛ける用事も、人と会う約束もありません。
そんな折に、掛かってきた電話の主は仕事仲間のHさん。
間が悪いことに、明日会う約束を今日に変更したいと言い出します。
そしてこのHさんは、超のつくヘビースモーカー。
更に今の時代に愛煙家を貫くと杯を共にした仲間でもありました。
愛煙家を放棄して禁煙を始めたと・・・
そんなことを言って、今日の申し出を断ればHさんとの関係の悪化は避けられません。
でも、嘘を言ってもしょうがありません。
正直に話はしますが、それに対するHさんの反応には戦々恐々といったところ。
どうしたものか・・・

「図星というか・・・」

「というか?・・・なんやその続きもあるんや?」

「別に隠していたわけじゃあ・り・め・せ・ん」

「ありめせんって・・・噛んでるよ・・・ありませんやろ」

「は、はい・・・ありません」

「大体噛むところが怪しいやん」

「別に怪しいわけじゃないし・・・」

「じゃあ、どうする?」

「どうするって?」

「明日の約束の変更のこと」

「あ、ああ・・・」

「今日に変更してもいいよね」

「う、うん・・・」

「そうじゃあ、何時にする? 午後でいいよね? 15時くらいに場所はいつもの喫茶店で」

「い、いつものき、喫茶店?」

「ああ、何か不都合でもある?」

「い、いや・・・」
いつもの喫茶店は、時代に敢えてついて行かない前時代的な由緒正しき喫茶店です。
店内はタバコの煙で何十年間も燻されて、木調の壁はきれいにワックスがけをしたようにヤニで磨きが掛かっています。
店内の換気は悪く、いつも視界は白く濁って見えます。
そんな日本タバコ産業(JT)推奨喫茶店、愛煙家の牙城に潜入するのだけは避けたいところです。

「じゃあ、15時にいつもの場所で」

「ちょ、ちょっと待ってくえない」

「待って食えないって、何を食うの?」

「いや、噛んだだけ・・・」

「今日はよく噛まれることで」

「まあ、ちょっと調子悪いだけだよ・・・場所だけれど・・・15時にいつもの喫茶店は少し厳しいかもしれない」

「そうか・・・じゃあ、駅前のドトールは?」

Hさんは、あくまでタバコの吸える店を指定したいようです。
でも、ドトールならば、換気の面だけはいつもの喫茶店よりマシです。
タバコの匂いは染み付いていますが、一応視界は透明で目の前のものが何だかは分かります。

「了解しました。15時に駅前のドトールに変更、承りました」

「じゃあヨロシク」

「はい」

「会った時に詳しく話は聞かせて貰います」

「えっ? な、なにを?」

「心境の変化に決まってるやん」

「し、心境の変化ですか・・・」

「そう、タバコから離れることを決めたNさんの心の内を覗かせて貰います」

「は・は・は・・・・」

以下 ●●心境を語る●● は72に続く