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医療・介護のよもやま話

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2011.2.7 月曜日

真実は闇の中 57 

医療・介護のよもやま話 — admin @ 17:13:01

●●N事務長の判断Ⅲ●● 

さてGさんから聞いたことをまとめた上で私見も含めて、院長や看護部長、Iさんの担当医であるH先生に報告をしなければなりません。
現段階でのN事務長のGさんに対する評価は・・・限りなく黒に近い灰色です。
でも今更、白と言う訳にはいきませんが、黒に近い灰色(グレー)なのか、単なる灰色(グレー)なのか、黒なのかを判断しなければいけません。
その色具合で病院としての対応も変わってきます。

Gさんが黒の場合・・・
Gさんの腕の回復具合にもよりますが、病院としては謝罪を含めて治療費の負担、そしてIさんが要求すれば、出す出さない、金額は別問題として、慰謝料についても考えなければいけないでしょう。

Gさんが灰色(グレー)の場合・・・
今回の当事者であるIさんとGさんのどちらの言い分が正しいのかを病院として判断しなければなりません。その上で、Iさんには出来る限りの援助を・・・この場合の援助は金銭ではなく、気持ちの上となりますが・・・することになるでしょう。

Gさんが黒に近い灰色(グレー)の場合・・・
灰色(グレー)の場合の援助にもう少し、気持ちだけでなく何か形あるものをプラスした対応をしなければいけないでしょう。

時間はまだ午前10:00。
この時間、医療従事者は1日で一番忙しく、気忙しい時間でもあります。
院長、看護部長はともかく、臨床の最前線で八面六臂の活躍しているH先生は尚更のことです。

こうなれば、午前中の時間を使ってGさんの個人的な情報を集めて、Gさんの人と成りを再び考えてみることにします。
まずは、入職時に提出して貰った各種書類で家族構成等を確認します。
Gさん、現在30歳、この病院に入職して5年目になります。
理学療法士の学校を出て、別の病院で4年間勤務した後にこの病院の募集広告を見て、面接を受けた後、入職となっています。
当時はまだ、医療業界で理学療法士が充足しているような時代ではなかったので、多少選考は甘くなった様子が面接時の評価簿から伺われます。
面接時の評価簿には、面接官の評価として 『やや自己主張が強く、協調性に難があるかも?』 と記されています。
さらに当時のリハビリの責任者の言葉として 『責任を持って教育するので、人員の確保を優先したい』 とも記されており、だいぶん甘い審査基準で採用となったことが読み取れます。
面接時には、配偶者有りとなっていますが、その1年後に扶養者が居なくなって、また1年後に別の扶養者が社会保険上再加入されています。
同様にそのまた1年後に出産に伴う申請や子供の社会保険の加入などの申請書がみられます。
要は、結婚していて入職しましたが、一度×1になって、その後再婚して子供が生まれたようです。
また、その再婚相手の名前から想像すると、相手は日本人ではないようです。

続いて毎年夏と冬に行う賞与査定表、年1回行う人事考課表を確認します。
所属部署であるリハビリの責任者は、Gさんの勤続5年の間に一回変わっていますが、前任者も現在の責任者のAさんも大体似たような評価をしています。
またN事務長の前任者である事務長も同様です。

3人の評価欄でのGさんの評価は・・・
①協調性にやや難あり。
②仕事に対する向上心がみられない。
③接遇、患者さまや職員に対する言葉使いに問題がある。
となっています。

はっきり言って良い評価ではありません。
大体、賞与査定表や人事評価表なるもの、その評価が賞与や昇給に反映されますからある程度は優しさを持った評価になるものですが、それなのに・・・はっきりとこれら3点の評価が読み取ることが出来ます。
更に、総合点数も50点台です・・・
平均が65点に設定してありますから、これでは昇給も賞与にも大きな上積みは期待できない点数です。

N事務長もこの病院に赴任してから一度人事考課をしましたが、大体似たような点数をGさんに出しています。
新しく赴任した場合、あまり前任者の点数などは見ない様にして白紙の状態での評価を心掛けますが、こうして前任者の評価を並べてみて同じ様な点数になるということは、やはり誰がみても同じ評価と言うことも出来ます。

そういうことのようです。
H先生や看護部長のGさん評にも頷けます。

これら全てのことを踏まえて、N事務長なりの人物評をして、午後には院長に提出することにします。
その後、院長の判断のもと、看護部長やH先生にも報告することになるでしょう。

以下 ●●N事務長の判断Ⅳ●● は58に続く