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医療・介護のよもやま話

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2011.2.20 日曜日

真実は闇の中 70

医療・介護のよもやま話 — admin @ 16:58:22

●●N事務長とGさん再びⅡ●● 

なんたること。
午前中にGさんと話をして、午後からIさんと話をしました。
そしてその後に再びGさんと話をしようとリハビリの責任者のAさんに、Gさんのスケジュールを確認すると・・・
Gさんは既に病院には居ませんでした。
早退です。
体調不良で早退です。
多分、気持ちの持ちようで起こる都合のいい体調不良で早退です。

2日連続の早退、これは重大な事実です。
どう考えてもGさんは病院から、N事務長から、Iさんから逃げているとしか思えません。
ここは・・・逃げる者は追いかけるに限ります。
電話をかけてみることにします。

「敵前逃亡か・・・」

N事務長はひとりごちてから、パソコンを立ち上げて職員名簿を開きます。
コメディカルのリハビリのページを開けると、そこには責任者のAさんから始まって、Gさんの名前もあります。
Gさんの名前をクリックして、Gさんのデータ―を改めて見直します。

「家は買ったばかり・・・奥さんと結婚して3年、子供は1歳・・・これからお金がたくさん要りますねえ・・・」

N事務長はそう言いながら、携帯電話番号と自宅の電話番号をメモ用紙に書き留めました。
2つの電話番号を書き留めてから、机の上の電話の受話器を取り上げます。
受話器を取り上げてから押した番号は、Gさんの自宅の電話番号です。

呼出音が2回、3回、4回と続きます。
携帯電話ではありませんから、10回くらいは鳴らさないと出ないかもしれません。
8回目の呼出音が終わりかけた時に受話器が上がりました。
「はい、Gです」

少しだけ、イントネーションが微妙に普通の日本人とは違う女性の声です。

「○×病院の事務長のNと申します」

「ああ、病院の事務長さんですか」

「ええ、そうです・・・Gさんの奥さんですか?」

「はい、Gさんの奥さんです」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

Gさんの個人データの中の配偶者欄には、幾ら最近変わった名前が多いと言っても、まず日本人が考えつかない名前がカタカナで書いてありましたから、そうなんだろうと思っていましたけれど・・・
日本語で意思の疎通がなんとか出来る程度の会話力がある、母国語が日本語以外の女性が電話に出ています。

「事務長さん、ご用件は何でしょうか?」

「ご主人、Gさんはご在宅・・・今、家に居ますか?」

「パパはお腹痛くて、寝てます」

「そうですか・・・」

「事務長さんから電話あったこと伝えてきますか?」

「ええ、出来ればお願い出来ますか? ・・・いや、お願いします」

「ちょっと待ってね」

と微妙なイントネーションで言葉を続けながらもN事務長の希望を読みとってくれました。
日本人同士で、変な言葉の裏読みをされたりするよりも、片言であろうと、イントネーションが微妙に違えどストレートに言いたいことが伝わる方が楽かもしれません。
家の中を 『パパ、パパ、電話』 と言いながら走って行く様子が受話器越しに伝わってきます。
この辺りが、オリジンジャパニーズではなくて、フォリナーである証か・・・

「ちょっと待ってね、今起こしてきたから、すぐ来るからね」

そうGさんの奥さんが電話口で言った数十秒後に、Gさんが受話器を持った物音が受話器越しに伝わってきました。

「電話代わりました」

「Gさん、Nです」

「はい・・・」

「また調子が悪くなって早退したんだってね」

「は、はい・・・」

以下 ●●N事務長とGさん再びⅢ●● は71に続く