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医療・介護のよもやま話

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2011.6.8 水曜日

真実は闇の中 156

医療・介護のよもやま話 — admin @ 14:00:01

●●Iさんの息子さん14●● 

納得したくはないけれど、現時点で病院の責任は問わないで、金銭的な補償をGさんに求めるのが一番いい方法であることをIさん親子は感じ始めています。
これこそがN事務長の描いた絵でした・・・
描いた絵のとおりに話が進み、ちょっとだけ嬉しいN事務長ですが、でもそんなに話が簡単に済むはずはありません。

「そうか・・・じゃあ今後の再手術や入院に伴なうお金については、Gさんに請求させて頂くことにしましょう」

Iさんは、もう心を決めたのか、あたかも既定路線でもあったかのようにそう言いますが、Iさんの息子さんは、それでもやはり慎重です。
「N事務長、お聞きしていいですか?」

「どうぞ」

「確かに 『責任取る』 と言ったGさんに請求するのが筋かも知れませんけれど、自己負担分と言えども手術をして入院となれば、それなりにまとまった金額になりますけれど、大丈夫でしょうか?」

「そうですねえ・・・高額療養費制度を使っても・・・確かにまとまった金額にはなりますね」

「本当に大丈夫かなあ?」

「大丈夫も何も・・・お金を借りてでもお支払い頂くのがよろしいかと思います」

「おや、N事務長は意外に冷たいんですね」

「Gさんが今、この病院に勤務しているのであれば、病院にだって貸付制度はありますから、その制度を使って給与から毎月僅かずつ返済するという方法を取ることだって出来ますが、今は元職員、それも問題を残して逃げるようにこの病院を去った人物ですから、冷たいと思われようがはっきり言わせて頂きます」

「何言ってるのよ、Gさんが病院を辞めようが辞めまいが、N事務長が冷酷な人だということは、この病院に通う患者なら誰でも知っていることよ」
と、またしてもIさんが話の間に割って入ります。

「Iさん、勘弁して下さい。 私にも血は通っていますし・・・」

「お母さん、あんまりN事務長を責めてはいけません。 冷たい対応と思えるのも仕事だし、職責を考えれば致し方ありませんよ」

「そうなの?」

「そのくらいで勘弁してください」

「そう・・・残念だけれど、勘弁してあげるしかないようね」

「お、お願いします・・・」

ここは演技でも、許しを乞うような姿勢をIさんに見せるべきと思ったN事務長は小芝居を続けますが、そんなN事務長の小芝居には目もくれずに、Iさんの息子さんはN事務長に質問を続けます。

「ところでN事務長・・・Gさんとはいつ会えばいいと思いますか?」

「それは、皆様の考えにお任せします」

「やっぱり、早い方がいいかなあ・・・」

「そうですね・・・善は急げといいますしね」

「じゃあ、早速Gさんと会う日程を調整して貰いましょう」

「分かりました」

「私は、今日のように午後の遅い時間、夕方に近ければ近い程有り難いです・・・更に言えば、5時以降の夜でも構いません。 どちらかと言えば夜の方がいいくらいです」

「そうでしたか、私は夜の診療が終わるまでは病院に居ますので、それならばなるべく遅い時間ということで調整します。 Gさんも働いていますから、その方がいいでしょう・・・まあ、彼に選択の余地はありませんけれど」

「じゃあ、それでお願いします」

「曜日とかはどうですか?」

「出来れば、週の半ばがいいです」

「火水木と考えればいいですか?」

「はい、そうしてください」

「分かりました」

以下 ●●Iさんの息子さん15●● は157に続く