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医療・介護のよもやま話

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2011.2.23 水曜日

真実は闇の中 73

医療・介護のよもやま話 — admin @ 16:05:40

●●N事務長とGさん再びⅤ●● 

善は急げ?
思いたったら吉日?
善でも吉日でもありませんが、急ぐに越したことはありません。
Gさんが何を思いつくか分かりません。
家族を捨てて逃亡者になるとは思えませんが、今日の約束を何らかの理由で反故にする可能性は捨てきれません。
ここは、Gさんの家に着くまで全ダッシュ、猛ダッシュとします。

まずは開けたままになっている職員データの中からGさんの住所をコピーして、地図検索です。
グーグル地図で検索してから、プリントアウトします。
地図上で確認すると、車ならば10分以内で確実に到着しそうです。

車のキーと携帯電話を持って、事務長室を飛び出て駐車場に向かいます。
10分以内でGさんの家に着く為に、車を発進させるまでに与えられた時間は3分以内?
3分と言うことは、ダッシュでも相当のスピードを要求されます。

フーフー言いながら、車のドアを開けてエンジンを掛けます。
カーナビの設定などしている場合ではありませんし、土地勘がないわけでもないので、エンジンを掛けるや否や車を発進させます。
5分程車を走らせると、先程調べたGさんの家の近くまで来ているこが電柱に張られた町名表記で確認できます。
目的の番地まであと少しですから車を止めて、歩いて探すことにします。

車を止めた地域は住宅街で、マンションと言っても4階建て程度の中層の建物ばかりです。
歩いていると町名表記が番地まで揃いました。
このブロック内にマンション風の建物は2棟ありますが、グーグル地図から推測すると手前の建物が目指すGさんのマンションのようです。
マンションと言っても正面入り口はオートロックではなかったので、そのまま中に入っていき、郵便受けを確認するとGさんの住むマンションであることが確認出来ました。
自宅まで迎えに行くのは、Gさんにも見栄や家族には見せたくない姿もあるでしょうから、マンションの入り口から携帯電話で連絡を入れることにします。
事務長室を出てから13分。
電話で10分後と約束をしましたが、これならば許容範囲でしょう。

「Gさん、Nです」

「家、分かりますか?」

「ええ、今マンションの1階からです」

「分かりました。 すぐに下ります」

「お待ちしています」

今のところ案外、すんなりと大人しく言うことを聞いてくれています。
勿論、ここまできてGさんが家からは出ません、N事務長と会いませんというのも可笑しな話です。
問題は、これからの話の内容、話の進め具合です。
IさんがGさんとしたという約束の真偽の確認が出来るかが、N事務長に課せられた大きな課題です。

「お待たせしました」

Gさんが、ジーンズにスウェットのパーカーというラフな格好で現れました。
多分、家着のズボンだけ履き換えて出てきたのでしょう。

「どう、お腹の調子は?」

「ええ、まあ・・・」

「お茶くらいならば飲める?」

「は、はい」

「じゃあ、車で来たから近くのファミレスでも行こうか」

「分かりました」

車を止めてある場所まで、Gさんと連れだって歩きます。
事務長室に連行する時のように、Gさんの後ろを歩くのは止めておきます。

「Gさんの家、病院に近いね」

「ええ」

「車で10分弱、歩いても20分くらい?」

「ええ、そうです。 でも私は電車を利用させて貰っています」

「そうだね、病院もGさんの家も駅に近いから、その方が正解ですね」

「はい・・・」

車に乗るまでの時間、意味の無い会話を次から次へと繰り出すN事務長ですが、これらの会話は身体慣らしなのか、これからするIさんとGさんの問題の核心部分の確認の為の前哨戦、軽いジャブの連打で、ファミレスに着いたら一気呵成に攻め込むつもりなのでしょう。

以下 ●●N事務長とGさん再びⅥ●● は74に続く


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