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医療・介護のよもやま話

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2011.6.18 土曜日

真実は闇の中 164

医療・介護のよもやま話 — admin @ 19:27:42

●●Gさんの仏前Ⅱ●● 

Gさんの訃報について、リハビリ科の職員は誰も知らず、そのことを聞いた職員もいないということでしたが、リハビリ科責任者のAさんは、Gさんの突然の訃報に驚きの反応は示したものの、意外に落ち着いた様子でどうして亡くなったのかをN事務長に尋ねてきました。
○×病院在職中のGさんは、リハビリ科で浮いた存在だったこともあり、病院を辞めた後ではリハビリ科職員との付き合いが疎遠になるのは当然かもしれません。
それにしても、あまりのあっさりした対応にN事務長は拍子抜けです。

院長、看護部長、H先生への報告は、リハビリ科責任者のAさんの反応を遥かに上回るあっさりしたものとなりました。
3人ともほぼ同じような反応でしたから、3人を代表して、院長へ報告した際のやりとりを聞いて貰います。

「院長、今お時間よろしいですか?」

「はい、電話でいいなら・・・お聞きします」

「Gさんのことですけれど」

「ああ、そう言えば、昨日IさんとIさんの息子さんとお会いしたはずでしたね」

「ええ」

「どうなりましたか?」

「リオペは、受け入れて頂きました」

「過失の割合はどうなりましたか?」

「病院としては、再骨折したのが病院内で起こったことだという証拠がないことを理解して頂き、リオペにかかる金銭的な負担は出来ないけれど、リオペに伴なう病院への送り迎えなど金銭でない部分で出来る限り協力させて頂くということでご了解頂きました」

「へえー、よくそんなに病院にとって都合良く納得して貰いましたね。 さすがN事務長です」

「ええ、そこまではよかったのですが・・・」

「何か不都合でもありましたか?」

「病院にGさんの使用者責任を求められても、証拠のないものにお金を出せないというスタンスで話をしたわけです・・・その代わりと言うのも変ですが、Iさんに対して 『責任を取る』 と言ったGさんに対しては、Iさん親子の味方になって金銭的な負担を負うように調整することに同意しました」

「あまり、Gさんを追い込むのもどうかとは思いますが、病院としてはしょうがありませんか?」

「はい、こういうこと、金銭的な補償については前例を作らないことが大事ですし、Gさんは、今はもう当院の職員ではありません」

「そうですね・・・それは理解出来ますが・・・で、何が不都合なのですか?」

「昨日、Iさん親子からGさんと会って話をする為のセッティングを頼まれましたので、Gさんに連絡を取りました・・・」

「もしかして、Gさんに逃げられたとか?」

「結果的には・・・そうかもしれません」

「結果的にはとは、どういうこと?」

「どうしても連絡がつかなかったので、Gさんの親のところに連絡してみました」

「保証人?」

「はい」

「Gさんは、実家に居たんだ」

「それが・・・実家に居たのですが・・・灰になっておられました」

「灰?」

「ええ、5日前に亡くなられたということでした」

「ああ・・・・・そんなこともあるんだ・・・・・何と言ったらいいのか、ご愁傷様です」

「全くです」

「それで、Gさんが亡くなったということが本当かどうか疑るわけではないけれど、Iさんへの手前、これから確認の為にGさんのところにお線香をあげにいくということの報告ですか?」

「さすが院長、お察しの通りです」

「まあ、どうしてGさんが亡くなられたのかは分かりませんが、人間にはいつか必ず死が訪れるものですから、Gさんが亡くなられたことについては単純にあーそうですかという感想です・・・でも、Iさんの再骨折について、本人が認めることなく逝ってしまわれたわけですね」

「ええ、グレーのままです」

「そうなりますか・・・」

「院長、御仏前ですけれど」

「それは、規定どおりでお願いします」

「分かりました」

「じゃあ、お手数でしょうが、Iさんの為にも確認の意味も込めてお線香をあげてきて下さい。 帰ったらまた報告をお願いします」

「はい」

というのが院長の反応ですが、看護部長もH先生も大体似たような対応でした・・・3人ともGさんが亡くなったことについては、医療従事者らしく冷静に受け止めていましたが、これからのIさんへの対応について、ひどく心配をしていました。

以下 ●●Gさんの仏前Ⅲ●● は165に続く


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