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医療・介護のよもやま話

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2011.6.22 水曜日

真実は闇の中 167

医療・介護のよもやま話 — admin @ 16:52:07

●●Gさんの仏前Ⅴ●● 

Gさんがどうして亡くなったのかと尋ねるN事務長に、Gさんのお母さんが話し始めます。

「突然でした」

「突然というと?」

「朝、嫁から電話があって、Sが起きてこなくて見に行ったら息をしてないって・・・」

「突然死ですか?」

「ええ、解剖はしませんでしたが、心筋梗塞か何かだろうということでした」

「寝ている間の出来事ですか?」

「そうなの・・・」

「じゃあ、誰にも気付かれない間に亡くなられたのですね」

「子供が小さいから、嫁と子供の寝る部屋と別の部屋で寝ていたみたいです」

「そうですか・・・」

「○×病院の患者さんのことで悩んでいたみたいだから、それがストレスになって引き金になったのかもしれないと嫁は言っていました」

「ストレス・・・ですか・・・」
私やIさんには、そんな気配さえ見せませんでしたが、やっぱり気にはしていたようです。

「勿論、そんなことでN事務長を責めているわけではありませんが・・・」

「はい」

「嫁は兎も角、子供は小さいから不憫でねえ」

「そうですね・・・」
ここは、頷くしか他に手はありません。 確かに残されたお子さんのことを考えれば可哀相です。 子供に罪はありません・・・

「その患者さんのことですけれど、詳しいことは嫁も聞いていないみたいだけれど、一体何があったのですか?」

そうですか、それをお知りになりたいですか・・・でも・・・聞かない方がいいと思うけれど・・・さてどうするべきか・・・本当のことをお伝えした方がいいのか、悪いのか・・・でも、Gさんの訃報を聞いた後のIさんの考え方や出方で対応が変わってくるはずです。 今、性急にN事務長が勝手な判断で、本当のことをGさんのご家族に伝えるか伝えないかの答えを出すべきではないでしょう。 判断を間違えれば、死者に鞭打つことになるかもしれません。 ここは一先ず、当たり障りのない答えをしておくことにします。

「医療従事者は、どんな職種であっても、患者さんと意見の相違があるものです」

「それは分かるけれど、病院を辞めるようなことって・・・何ですか?」

「病院を辞める、辞めないはご本人のお考えで変わったと思います」

「でも、N事務長は息子に退職を迫ったのでしょ?」

いや、退職は迫っていないし・・・後々になって、確かに厄介払い出来たと思ったのは事実ですが、Gさんから退職の意思を聞いた時は、Iさんとの件を中途半端な結果で逃げるように辞める姿勢に驚いたものです。
ここは、退職を迫ったことについては否定しておきましょう・・・

「恐縮ですが、決して退職を迫ったりはしていませんので、そのことは否定させて頂きます」

「そうなの? 嫁に言わせると、辞めざるを得なかったと息子は言っていたみたいで、N事務長の名前も出ていたみたいよ」

「そうでしたか・・・」

「だから今日も、嫁には席を外すように言ったの」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「嫁はまだ息子の突然の死を受け入れられていないようで、まあ私達もそうだけれど・・・今日、N事務長がここに来ることも嫁には内緒にしてあるのよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

ここは、何と答えるべきなかのか・・・さすがに言葉が出て来ません。
沈黙は金と言うように、ここは黙っている方が良さそうです。
今日この場にGさんの奥さんとお子さんが居ないのは、無用な争いを避ける為の緊急避難的措置で、Gさんのお父さん、お母さんが、現時点でN事務長に出来る唯一の心遣いと受け取れなくもありません・・・
確かに、ここで憶測で話をされても困りますし、恨まれるくらいならば兎も角、逆切れされて刃傷沙汰なんて笑えません。

以下 ●●Gさんの仏前Ⅵ●● は168に続く


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