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医療・介護のよもやま話

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2011.6.30 木曜日

真実は闇の中 174

医療・介護のよもやま話 — admin @ 20:09:48

●●報告Ⅵ●● 

次の診察の時で構わないから、GさんのことはN事務長から直接Iさんに伝えて欲しいと、Iさんの息子さんからN事務長は依頼されました。
直接Gさんの家族と話したわけでもありませんから、Iさんの息子さんの気持ちは解らなくもありません。
しかし、Iさんの次の診察日までは1週間ありますし、その日は○×病院での最終診察の日になります。
診察最終日は、転医先の病院への紹介状を渡したり、転医先の病院へ入院する前の事前診察日の時間の調整などをするとH先生からは聞いています。
いよいよ再手術へのカウントダウンが始まる日に、IさんにGさんの嫌なニュースをお聞かせするのは気が引けますが、致し方ありません。
そのことも含めて、Iさんには再手術に向けて前進して頂くしかありません。

整形外来にIさんの診察日の再確認をして、その日に備えます。
Iさんの主治医のH先生にも、院長、看護部長にも今回の件の現状を説明しました。
Gさんの訃報はどうしようもない事実であり、後はIさんがそのことをどのように受け止めて、ご自身の気持ちの整理をつけるかという意見で病院内はまとまりました。

病院としての対応は、N事務長が進めてきたとおりで、Gさんが居なくなってしまった今、以前にも増してGさんがIさんの腕を再骨折させたと証明が出来なくなったので、金銭以外のことでIさんには出来る限りのバックアップをすることで院内での意見を取りまとめ、確認、了解を取りました。
病院は、Iさんの再手術に関して金銭面でのバックアップは決してしないこと、病院が責任を負うべき確証がないのに金銭の授受をすること自体が変である・・・そう考えるとGさんの死は、こと病院の金銭的な負担をするかしないかと言うことに関しては、プラスに働いていると考えられます。
甚だ不謹慎ですが、結果的に病院のことだけを考えれば、Gさんが居なくなったことが、これ以上IさんとGさんの問題をややこしくしたり、複雑にしようにも出来なくさせたということです。
N事務長は、Iさんのことも、Gさんのことも全く考えず、病院のことしか考えていないように思われるかもしれませんが、致し方ありません。
人間性の欠片も見えませんけれど、これが事務長という仕事なのです。

Gさんの診察日。
外来師長に、Iさんの診察が終了次第、事務長室に連絡を入れて貰うように依頼をしました。
午前診もそろそろ終了する時間になって、事務長室の内線電話が鳴り出しました。

「はいNです」

「外来ですけれど、Iさんの診察終わりました」

「そうですか、申し訳ありませんけれど、事務長室の隣の応接室まで誰かに案内させて頂けませんか?」

「それならば・・・大切な話でしょうし、私がお連れしますわ」

「外来師長、申し訳ありませんが、宜しくお願いします」

「はい、看護部長からも言われていますから・・・」

「そうでしたか」

「ええ、Iさんにとっては、大変なことばかりだったけれど、最後は気持ちよく送り出してあげないといけませんしね」

「有難うございます。 さすが外来師長です」

「そうですか? 普通のことです」

「患者さま第一ですね・・・」

「でも、N事務長も本当は患者さま第一で考えたいのでしょうけれど・・・病院第一で考えたり、話をしなければならなくて大変だと思いますよ」

「そう言って頂くと、救われる気がします」

「あら、N事務長が普段より弱気な発言をされている気がしますけれど、大丈夫ですか?」 

「ええ、 これからが本番です」

「そうでしたわ・・・それでは、今からIさんをご案内致します」

「お願いします」

とうとう、この日がやってきました。
外来師長も看護部長やH先生から事の次第を聞いているのでしょう。
外来師長の言葉は、明らかにN事務長にエールを送っています。
最後の最後ですから、誠心誠意頑張るしかありません。
そして、Iさんが冷静に話を聞いてくれて、冷静な判断をしてくれることを願わずにはいられません。

以下 ●●報告Ⅶ●● は175に続く


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