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医療・介護のよもやま話

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2009.11.20 金曜日

行き場のない患者41

医療・介護のよもやま話 — admin @ 14:00:24

●●Tさん家路に着く●● 

茶髪作業着君は、E内科部長の説得もなんのその・・・
病院はこの○×病院しか無いような口ぶりです。
紹介状を書くので、精神科を受診するように勧めるけれど、その必要性が無いようなことさえほのめかします。
一体、この2人の本当の目的は何でしょうか?

1.病気を治すこと?
2.病院で騒ぎを起こすこと?
3.自分の意のままに、病院を使うこと?

どれも違うように思えてならないN事務長が、茶髪作業着君に話しかけます。
「さあ、今日はお帰りになって、Tさんをゆっくりお休みさせてあげてください」

「オマエに言われなくてもそうするよ!」

「明日、Tさんがお目覚めになられたら、紹介状を持って該当病院に受診に行ってください」

「該当病院?」

「ええ」

「精神科ってことか?」

「そうなります」

「だから、Tは精神病の患者かって言ってるだろ!」

「その可能性が高いことを、今E内科部長からお聞きになりませんでしたか?」

「病院に行くか行かないかは、こっちで決めさせて貰う」

「それは結構ですが・・・」

「結構なら、黙ってろ!」

「同じ症状で受診をされても、次回からはE内科部長か院長の指示が無い場合は、今日と同じ処置は出来ませんから、その点はご理解ください」

「何言ってるんだ!」

「ただし、きちんと受診されて、その病院から必要があると認められれば、緊急の場合は当院でも受診、処置はさせて頂けるんじゃないかと思います」

「本当かよ?」

「どうですか、E内科部長?」

「ああ、緊急の場合のみです。それも、かかり付けの医師の指示に従ってならば考えられます」

「緊急、緊急って言っても、どうしたら緊急なんだよ」

「生命に関わるような場合です」

「そんなこと、素人のオレ達が分かるわけないだろ! Tが苦しんでいたら、それはいつも緊急なんだ!」

「もちろんそうですが、緊急性があるかどうかは、医師である私達が決めさせて頂きます」

「あてにならないな!」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

業を煮やしたN事務長が口を挟みます。
「兎に角、紹介状を持って、明日以降に精神科のある病院を受診してください」

「オマエは、何度もウルセエんだよ!」

「じゃあ、そう言うことで本日はお帰りください」

「お帰り下さいって、T、歩けないだろ!」

「お車で来院されてますよね?」

「ああ」

「ワンボックスでしたっけ?」

「何で知ってるんだ」

だって、来院した時上から見てましたから・・・
「いつもそうですから、今日もワンボックス車だろうなって思っただけです」

「そうか・・・それで?」

「お車まで車椅子使って頂いて結構ですよ」

「言われなくてもそうさせて貰うよ」

「どうぞ、そうしてください」

茶髪作業着君は、看護師からTさんの乗った車椅子を受け取り、紹介状を自分の作業着のポケットに押し込んで車椅子を押して診察室を出ていきます。
診察室のドアを開けたN事務長に向かって、
「また、来るからな! ヨロシク!」
と捨て台詞を吐いて・・・

以下 ●●事務長室からの眺め●● は42に続く


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