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医療・介護のよもやま話

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2010.2.5 金曜日

行き場のない患者116

医療・介護のよもやま話 — admin @ 17:39:03

●●院長、看護部長からの慰労●● 

滅多にない院長から食事の誘いを受けて、N事務長が待ち合わせ場所である正面玄関に向かうと、院長と看護部長の2人がN事務長を待っていました。
病院はまだ夜診の最中ですが、たまには、こんな時間に病院を出るのもいい気分です。
院長、看護部長も一緒ですから、病院で何かあっても連絡さえ付けば、即座に対応、判断が下せます。

院長は、お寿司屋に連れていってくれるということですが・・・
何処のお寿司屋でしょうか?

「院長、何処のお寿司屋ですか?」

「N事務長もよく来てるって大将から聞いてるよ」

「?」

「そうなの?何処かしら?」
看護部長は察しがついたようです。もちろんN事務長も・・・

「今日は、キタにでも行こうかと思ったけれど、明日もあるから近場でね」

「と言うことは、○×寿司ですね」

「そういうことです。いいかな?」

「良いも悪いもありません。○×寿司はネタも新鮮で、美味しいですから、喜んでお伴させて頂きます」

「N事務長が、いつも行ってる店で悪いけど・・・」

「あら、私は、半年振りだから嬉しいわ。でもN事務長はそんなに通っていますの?」

「うーん・・・仕事が終わって、近場で、1人で行ける店となると、○×寿司くらいですので・・・」

「何とも寂しいお言葉・・・早くお嫁さん貰いなさい」

「看護部長、まあ・・・その話は・・・」

「ハハハ、N事務長もその話になると、言葉を濁しますね」

「ハア・・・」

そんな会話をしながら商店街を歩いていると、小粋な暖簾が掛かった○×寿司に到着します。
暖簾をくぐり、白木の引き戸を開けると、大将の威勢のいい声が飛んできます。

「いらっしゃい! どうぞ、こちらに!」

院長が事前に予約を入れたのか、カウンターの一番奥に通されます。
N事務長は、一番末席に座ろうとしますが、院長が真ん中に座れと言い張ります。
真ん中だと、両側に気を使わなければなりませんから、固辞してみますが、院長、看護部長に無理やり真ん中に座らされます。
少々居心地が悪いけれど、ここは我慢と院長の仰せに従って、真ん中に座ります。

「最初はビールでいいかな?」

「はい」

「じゃあ、大将、瓶ビール1本お願いします」

「はいよ! カウンターさんにビール!」

小ぶりなグラスに注がれたビールを軽く持ち上げて、院長が小声で乾杯の発声をします。

「今日は、本当に御苦労さまでした。私は何も出来ませんでしたから、せめてもの罪滅ぼしです。好きなだけ飲んで食べてください。乾杯!」

「イタダキマス」 「乾杯」

そんな・・・罪滅ぼしなんて・・・

「今日は、本当にN事務長には申し訳ないことをしました」

「そんなこと無いです」

「私もそう思います・・・」

あら、看護部長まで・・・
2人とも大袈裟に考え過ぎなんです。

以下 ●●院長、看護部長からの慰労Ⅱ●● は117に続く 


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