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医療ニュース

新型インフル、毒性強さに応じて対応策 行動計画改定へ

 政府は15日、新型インフルエンザが発生した際の対策となる行動計画の改定案をまとめた。2009年に流行した弱毒性のインフルエンザA09年型での混乱を教訓にした。9月にも閣僚級会合が開かれ、正式決定する見通しだ。

 強毒性を想定したこれまでの行動計画は、すべての対策を講じる必要があったが、改定案では毒性や感染力に応じて対策を選べるようにした。感染が疑われる人を最初に診る「発熱外来」の名称を「帰国者・接触者外来」に変更する。発生地域からの帰国者だけでなく、熱が出ただけの患者が殺到したためだ。

 ウイルスの国内侵入を防ぐ空港や港での検疫は、国内の発生状況などに応じて縮小できるようにした。マスクなどの買い占めが起きないよう監視もする。強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1)の流行に備えて、医療従事者ら向けのワクチンの一部をすぐに接種できる状態にして備蓄することも決めた。(沢伸也)

2011年8月15日 朝日新聞

2011.08.15



高齢者外出制限マンション、病院から入居者紹介受ける

 堺市堺区の賃貸マンションに寝たきりや認知症の住人11人がまとまって住み、1階に入る訪問介護業者(大阪市天王寺区)から外出制限を受けていた問題で、この業者が病院などから紹介を受け、介護の必要な高齢者らに入居を働きかけていたことがわかった。

 13日、業者が大阪市内での記者会見で明らかにした。説明によると、業者は大阪府内の病院やケアマネジャーがいる居宅介護支援事業所から、介護の必要な独り暮らしや低収入の高齢者らの紹介を受け、「行き先のない人がいれば相談に応じます」などと働きかけていた。「このマンションなら24時間365日サポートを受けられる」と説明。パンフレットで「私たちと家族として共に暮らしませんか」と紹介していた。

 このマンションの仲介をしていた不動産業者(大阪市西区)によると、マンションは学生や社会人が入居していたが、4年ほど前に業者が住人への介護サービスを始めた後は、高齢者ばかりになったという。

 堺市の調査で、業者は住人に対し、午後6時以降の外出を制限し、非常階段1階の出入り口をロープで張ったり、集合ポストをテープで目張りしたりしていたことなどが分かっている。

 業者は会見で、外出制限について「住人が外に出て帰ってこないことがあったので実施した」と説明。集合ポストは「不要なチラシ類が入れられるので、住人の同意を得て目張りをした」と話した。「外出や通信の制限と受け取られる可能性があり、反省している」とし、今後は市の指導に従い、是正するという。

 一方、住人7人の部屋の鍵を管理していたことを業者は明らかにした。「本人や家族の要望で、同意書も作成している。問題はない」「市の担当者に相談していた」と話した。

 市も13日に記者会見。住人は身近に親類がいなかったり、認知症の人もいたりすることから、鍵や通帳管理の経緯を詳しく調べるという。さらに「市の福祉事務所として鍵や通帳の管理を認めていないが、担当者に確認する」とした。(野中一郎、白木琢歩、室矢英樹)

2011年8月14日 朝日新聞

2011.08.14



子どもに麻酔、病院35%「合併症経験」 MRI検査で

 子どもに磁気共鳴断層撮影(MRI)検査をする際にかける麻酔で合併症が起きた経験のある病院が3割以上にのぼることが、日本小児科学会医療安全委員会の調査でわかった。合併症には呼吸停止など深刻なものもあり、同学会は検査を安全に行うための指針づくりに乗り出す。

 12日の同学会であった報告によると、昨年8~10月の調査に回答を寄せた416病院のうち、35%に当たる147病院で合併症の経験があった。呼吸停止は73病院、血中の酸素不足で呼吸が浅くなったりする症状は75病院、脈が異常に遅くなる徐脈は21病院が経験。心停止も3病院であった。

 MRIは痛みはないが、ベッドに寝ている間に体が動くと正確な検査ができないため、子どもの場合、飲み薬や座薬で弱い麻酔をかけることが多いという。麻酔は主に小児科医が行うが、危険性はこれまでも指摘されてきた。

2011年8月13日 朝日新聞

2011.08.13



太る→血圧上昇、たんぱく質がカギ やせ薬開発に期待も

 肥満になると血圧が上がる傾向があるが、その仕組みのカギを握るたんぱく質を、東北大の片桐秀樹教授(代謝学)らのグループが見つけ、9日付の欧州循環器学会誌(電子版)に発表した。肥満を治す薬の開発も期待できる成果という。

 グループは、いわゆる内臓肥満で脂肪がたまった人の肝臓に見られるPPARγ(ガンマ)というたんぱく質に着目し、マウスの肝臓にこのたんぱく質を作る遺伝子を入れてスイッチを入れてみた。するとやせたマウスでも、肝臓から「肥満している」という情報が脳に伝わり、脳からの指令で血圧が上昇して体内の脂肪の分解が進んでいた。

 肥満になると血圧が上昇するのは、基礎代謝を上げて太りすぎを防ぐ反応と考えられている。しかし、それを上回るペースで栄養を取ると、高血圧が続いて動脈硬化につながる。

2011年8月12日 朝日新聞

2011.08.12



ハウステンボス、医療観光参入 体質改善に3泊25万円

 ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)は10日、滞在型の医療観光事業を11月から始めると発表した。園内の高級ホテルに泊まり、温熱療法やヨガで体質改善や減量を進めるという。料金は3泊4日で25万円程度。働き盛りの高収入層や中国の富裕層を狙い、年間500人の利用で1億5千万円の売り上げを見込む。

 医療と観光を組み合わせた事業(メディカルツーリズム)が広がる中、HTBが狙うのは「病気予備軍」と言われる人たち。医師のカウンセリングや体質診断の後、体温を上げて自律神経の働きや免疫を高めるとされる温熱療法を受ける。

 滞在中はヨガや座禅、菜食などで生活習慣改善の指導を受ける。6泊7日で45万円のコースも設ける。

2011年8月10日 朝日新聞

2011.08.10



腎臓の炎症、がん関連遺伝子が関係 東大チームが解明

 がんの増殖に関わる遺伝子の働きで、腎臓の炎症が進む場合があることを、東京大の永井良三教授や真鍋一郎特任准教授らのチームが、マウスの実験で確かめた。この遺伝子の働きを抑える薬ができれば、慢性腎臓病の新しい治療になることが期待される。

 この遺伝子は「KLF5」といい、永井教授らが2002年に発見。動脈硬化やがんの増殖に関わることが分かっている。慢性腎臓病の炎症が血管の炎症とも似ており、マウスの腎臓での働きを調べた。

 マウスの尿管を縛ると、腎臓では尿を濃縮する集合管という場所でKLF5が盛んに働き、炎症が起きる仕組みを活性化していた。一方、遺伝子操作でKLF5を働きにくくしたマウスでは、尿管を縛っても炎症は起きなかった。

2011年8月9日 朝日新聞

2011.08.09



新たな「骨延長術」、高度医療に承認 名大病院が開発

 名古屋大学病院(名古屋市昭和区)は、病気で身長が伸びない患者の骨髄細胞を取り出して培養し、骨に移植する新しい「骨延長術」が、厚生労働省の高度医療評価会議で承認されたと発表した。

 承認された方法は、足の骨を約9センチ伸ばすのにこれまで1年弱かかったのを9カ月程度に短くできる。患者ごとの治療期間のばらつきも少なかった。治療期間や費用負担が軽くなることが期待されている。

 骨延長術は、国内に約1万人いる軟骨無形成症で身長が伸びない患者や、外傷などで足の長さが違う患者への治療で使う。

 同病院は2002年から臨床研究を続け、足の骨を手術で切って徐々に引き伸ばすこれまでの方法(35人)と、培養した骨髄細胞の移植を組み合わせる新しい方法(41人)を比べ、細胞移植で骨形成がより進むことを確認した。

 また、足の骨を伸ばす間、医療用の釘を外から骨に打ち込んだままになるが、治療期間が短いため、感染症などのリスクを減らせるという。

2011年8月8日 朝日新聞

2011.08.08



小児の腸の病気 早期発見へ診療指針

 乳幼児に多く、腸がふさがり重症化すると死亡することもある腸の病気の診療指針を、日本小児救急医学会がまとめた。国内では毎年3千~4千人の患者が出ている可能性があるが、早く見つければ手術が不要なケースが多い。指針では、家庭でも気づくような病気の兆候などをまとめた。

 この病気は、腸の口側の部分がお尻側の部分の中に入り込むことで起こる小児腸重積症。多くは原因不明だが、乳幼児での代表的なおなかの急性疾患の一つ。病理解剖統計の分析によると、過去20年間で少なくとも50人が死亡している。早く発見すれば、空気を使って腸の内側から、はまり込んだ部分を押し戻すなどして治せる。しかし、発見が遅れて病気が進むと、腸が壊死(えし)し、腹膜炎やショックで、死ぬこともある。

 病気は広く知られていたが、病院により治療法にばらつきがあり、小児救急医学会の委員会が2004年から指針作りを検討。診断基準や重症度の評価方法、症状に応じた指針を作った。

2011年8月6日 朝日新聞

2011.08.06



iPS細胞から精子、出産 京大、マウス実験 孫も誕生

 マウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)、ES細胞(胚〈はい〉性幹細胞)それぞれの万能細胞から精子をつくり出すことに、京都大のチームが成功した。その精子を使って受精、出産にも成功。万能細胞からつくった精子について、生殖細胞としての働きを確認することができたのは初めてという。5日、米科学誌セル電子版に掲載された。

 体外で大量につくれるため、精子ができる仕組みを調べることが容易になり、不妊の原因解明にも役立てることができそうだ。ただ、ヒトの生殖細胞をつくることをめぐっては、技術的な問題や倫理的課題もあるため、さらに時間が必要という。

 斎藤通紀(みちのり)教授と林克彦講師らのチームは、精子や卵子の元になる「始原生殖細胞」がマウスの体内でつくられる仕組みやその際に働く物質を調べ、体内で起きている状態の再現を目指した。

 始原生殖細胞は、受精卵の状態から分化が進むと現れる「エピブラスト」(胚体外胚葉)からつくられる。チームはそれぞれの段階で必要な物質を特定。万能細胞からエピブラスト、さらに始原生殖細胞へと、体内で起きているのと同じ順序で変化させることで、始原生殖細胞をつくり出すことに成功した。

 この細胞を先天的に精子をつくれないマウスの精巣に入れたところ、精子ができ、さらにその精子を体外受精させてマウスが生まれた。そのマウスは順調に育ち、孫も生まれたという。iPS細胞はオスのマウスの皮膚の細胞からつくったものを使った。

2011年8月5日 朝日新聞

2011.08.05



年金保険料後払い期間、10年に延長 改正法成立

 改正国民年金法などが4日の衆院本会議で、与野党の賛成多数で可決、成立した。未納となっている国民年金保険料を後払いできる期間を現行の2年から10年に延長することが柱で、来年10月から実施する予定。

 改正法は、無年金の人を減らし、老後の年金額を増やしやすくする狙い。3年間の特例で、後払い期間を延長する。そのほか、年金額を上乗せする国民年金基金への加入が65歳まで可能になる。企業年金の一つの確定拠出年金は、加入できる年齢を60歳から65歳に引き上げ、会社側による運用資金に従業員本人も掛け金を上乗せできるようになる。

2011年8月4日 朝日新聞

2011.08.04